ヤロスラヴリ観光、その2

ヤロスラヴリ観光、その2

【2017年8月】ロシアヤロスラヴリの象徴は熊なのだそうで、町なかのベンチに熊が座っていました。

ヤロスラフ1世がこの町を立ち上げた際、原住民は、崇めていた熊を放し、彼を襲わせたのだそうですが、ヤロスラフがこの熊を斧で打ち倒したという逸話に基づいて、熊がシンボルになっているとか。

フリータイムの後、ツアーの面々が集合し、今度は聖母被昇天大聖堂へ向かいました。

この大聖堂はもともと1210年代に建てられたそうですが、現在あるのは、2012年に完成したもの。

三回建て替えられて、これが四つ目だそうです。

歴史地区がユネスコの世界遺産になっているため、ユネスコからは、20世紀にソ連によって壊された前作と同様の建物を建てるよう指示があったそうですが、これを守らず、より大きく高い建物となったとのこと。

それで、さらに高い鐘楼を建てるのは控えているという話でした。

この教会の建設にはモスクワのお金持ちが資金を出したのだそうです。

ここでも、男声合唱を聞きましたが、キジ島ほどには心に響かなかったので、CDは買いませんでした。

近くには第二次世界大戦の戦没記念の碑もありました。

この辺りは結婚式を終えた新婚さんの撮影スポットらしく、何組も見かけました。

この日は金曜日だったのですが、ガイドのヴァレリーによると、ロシアでは金曜日が結婚式の日なのだそうです。

ツアーの最後は、スパソ・プレオブラジェンスキー修道院

13世紀からの歴史を持つ修道院で、中でも救世主顕栄聖堂は町で一番古い建物だそうです。

修道院とはいえ、現在は公立の博物館。

けれど、プーチン大統領が「教会に返すべきだ」と主張し、2019年に再び、名実ともに修道院に復帰する予定だそうです。

ヴァレリーは「西側ではプーチンについて湾曲して伝えられていることが多いようだが、こうやって良いこともたくさんしている。国内の支持率は8割にも達します」と話していました。

話はそれますが、ロシアのお土産屋さんの目玉商品の一つが、プーチンを描いたTシャツ。

しかも、熊に乗っていたりして、かなりキッチュ。

日本の首相が半裸で熊に乗っているTシャツなんて想像できます?

あんまりスゴイので、プーチン・ファンの友達に一枚、買った次第です。

修道院に話を戻すと、ここで私達はまた、鐘の演奏を聴きました。

この町に、鐘の演奏の良い学校があるのだとか。

私達にはなじみがないせいか、ココロに染み入る演奏というのからは、程遠い音楽でしたけれど。

そうそう、ヴァレリーによると、ヤロスラヴリは、失業率が2.9%だそうです。

ロシア全国の平均の5.5%を大きく下回る豊かな町のようでした。