【2018年12月】スペインのテネリフェ島北部にある歴史的な町、ラ・オロタバ観光を続けます。
「バルコニーの家」を出た後、ほぼお向かいにある Casa del Turista (ツーリストの家)に行きました。
名前が示す通り、現在は大きな土産物の店ですが、もともとは17世紀に建てられたモリーナという修道院だったそうです。
建物の造りは、「バルコニーの家」とよく似た感じでした。
毎年6月にあるキリスト教のお祭り、聖体祭の時に、この町では主な道路や広場で、砂や花びら、小石やおがくずで描いた大きな絵(カーペットと呼んでいるようでしたが)を飾るのだそうで、この「ツーリストの家」の中で、その例が常設されていました。
ここで使う砂は、内陸にあるスペインで一番高い山、テイデ山から持ってくるのだそうです。
中でも一番の見ものは、町役場の前の広場に作られるものだそうで、870平方メートルもあり、作るのに一か月近くを要するという話です。
最初にこの広場で作られたのが、1847年とのこと。
こういった「カーペット」を作る人のことを、Alfombrista (カーペット職人)といい、尊敬の意味を込めた像が、次に行った教会、Iglesia de la Concepción の裏にありました。
ちなみに、私達が行った年末には、町役場の前には大掛かりなキリスト誕生の際の情景を描いた模型が飾られていました。
スペインではクリスマス期に、Belén と呼ぶこの模型を飾ることがツリーよりも重要らしく、至るところで見られます。
さて、Iglesia de la Concepción教会に入ったら、ちょうどミサの最中。
羊飼いのマントを着た人々が、ギターとドラムに合わせて歌っていました。
やはり聖歌とは思えぬ軽いノリで、フォークソングかと思ったのでしたが、これもミサの一環でした。
この場面では写真が撮れませんでしたが、後に、ミサを終わって出てきた人の写真が撮れました。
もう一つの教会、Iglesia de Santo Domingo にも、坂を上ったり下ったりして、はるばる歩いて行ってみましたが、こちらもミサの最中。
しかも人でいっぱいで、覗いてみることもできませんでした。
信心深い人が多い町のようです。
ガイドブックによると、ラ・オロタバには面白そうな博物館もいくつかあるようでしたが、どこも閉まっていました。
公務員だから、年末年始のお休みなのでしょうね。
観光産業としては書き入れ時のはずですけれど。