【2021年11月】スペインのアンダルシア地方の州都、セビリアでの最終日、ホテルをチェックアウトした後、午前10時に大聖堂のサン・ミゲル門の前へ。
大聖堂の屋根に上るツアーに参加するのです。
このツアーは、数日前に予約しておきました。
ガイドブックによると、セビリア大聖堂は、世界最大のゴシック教会なのだそうです。
かつては、ロンドンのセント・ポール寺院、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂に次いで3番目と言われていたところ、立方体ベースで計算しなおしたら、セビリア大聖堂が1位に躍り出たのだとか。
1248年にイスラム勢力から町を取り戻した後、町の中心モスクを教会に再利用したのでしたが、1402年、当時の大聖堂参事会が大改装にとりかかり、100年がかりで今の姿に。
モスクらしい部分はほとんど無くなりましたが、ミナレットだったヒラルダの塔は、鐘楼として今も健在です。
さて、この大聖堂の屋根に上ります。
ツアー参加者は30人ほどで、離れていてもガイドの声が聞こえる機械で説明を聞く形でした。
けっこう年配のおじさんガイドに連れられて、まずは大聖堂の中へ。
たまたまミサの最中で、司祭の声とオルガンの音が響き渡っていました。
荘厳です。
ただ、そのせいで、ガイドの声はほとんど聞き取れず。
建物内の隅っこの目立たないドアを開けたら、そこが階段でした。
屋根にも高い所、低い所があり、上ったり下りたりしながら、歩き回ります。
ガイドが、いかにこの巨大な建物が建てられたかの説明をするのですが、いまいち、しゃべりにパンチが無く、脳裏を素通りしてしまいました。
参加者の質問にダイレクトに答えず、政治家のような答え方をしていたし。
というわけで、結局のところ、高い所から景色を楽しんだこと、そして何だか面白い所に上ったな、という印象だけが残りました。
それから、こんな高い所、誰かが上ってこないことには見えないのに、よくもまあ、ご丁寧に装飾を施したものだと思いました。
途中、大聖堂の中の高い部分を渡る局面があり、装飾のディテールが間近に見られました。
うーん、やはり、大聖堂内のツアーに参加するべきだったかな。
きっと山のように面白い謂れが聞けたのではないでしょうか。
これとは別に、ヒラルダの塔に上るツアーもあったようです。
屋根に上る時には、あちらこちらの階段を上ったり下ったりしながらだったので、大したことなかったのですが、下りは一気に階段を下りたので、非常に長かったです。
段数を数えればよかったな。
ツアーは1時間半ほどでした。