【2022年11月】スペインのバルセロナでまず見学したのは、有名な建築家、ガウディの代表作の一つ、カサ・バトリョです。
ホテルから歩く方向を間違えて、しばし右往左往したのですが、そのおかげで、カサ・ミラがすぐ近所にあるのが分かりました。
私がバルセロナに来るのはこれが3回目で、15年ぶりぐらいです。
カサ・ミラには前2回とも入ったので、今回は入りません。
バルセロナに来るのが初めての夫には悪いのですが。
2時半に予約していたカサ・バトリョにはすんなり入れました。
チケットに幾種類かチョイスがあったのですが、私達が買ってあったのは、一番安い€35(5000円強)のコース。
一番安くてこれですからね。
そして、中には大勢の人。
どれだけの収入があるのでしょう。
もっとも、借りた日本語の音声案内で、メンテナンスのために100人ほどの人が関わっていて、お金がかかると言っていましたが。
この家はテキスタイルで成功したバトリョさんの注文でガウディが改築したもので、完成は1906年。
私達は、音声案内を聞きながら、少しずつ、上の階に上がって行きました。
面白い空間であるのは確かです。
ガイドブックには、「欧州一奇妙な住宅」と表現してあります。
音声案内では、自然、特に海から着想を得ながら装飾を凝らしている半面、実用できるよう細かく気を配って作ってあることが強調されていました。
直線がほとんど使われていなくて、隅々まで曲線でできているところが特徴。
こんな空間に、実際に人が暮らしていたというところが面白いですが、こうやって見世物になっているのが正しい使われ方のような気がしました。
そして、ガウディが前面に出ている家であって、持ち主だったバトリョさんの面影はどこにも感じられません。
つまり、住宅というより、アートなんですねー。
バトリョさんの後、何人かの手に渡った末、1995年ごろに一般公開されたそうです。
確か、私が初めてバルセロナを訪れた時には公開されておらず、外から眺めただけだったと思います。
最上階では、観光客向け写真撮影のサービスがありました。
こういうのには必ず乗る我々ですが、夫がカメラの位置を認識していなくて、下を向いた写真ができてしまって残念。
ちなみに出口へのフューチャリスティックな階段は、日本人のデザイナーの作品だそうです。
2時半に入って、出てきたのは4時ごろ。
それだけ、見甲斐があったということです。
疲れたので、歩道にあったベンチで一休み。
カサ・バトリョの外観を見上げながら、「面白いけど、ここに住みたいかと聞かれたら、私は断るな」と私。
夫は「海のブルーのイメージが気に入ったので、住んでもいいかも」とのことでした。