【2021年11月】夫はずっと前から、スペインのセビリアでは散髪すると決めていました。
もちろん、オペラ「セビリアの理髪師」にちなんで。
といっても、評判の良し悪しは分からないので、泊ったホテルからほど近いところで探しました。
ただし、あんまりトレンディではなさそうなところというのが条件です。
というのも、過去にリスボンで、おしゃれな若者向き床屋に入って大失敗したからです。
オペラの中の理髪師はフィガロですが、今回見つけたのはヴィクトリオの店（そういえば、リスボンで失敗した床屋の名前が「フィガロ」でした）。
本物のセビリアの理髪師、ヴィクトリオは、中年の真面目そうな男性で、年季も入っていそう。
本人が好きだからか、ここが闘牛場に近いからか、店内には闘牛関連の写真やポスターが飾られていました。
先客が一人いましたが、ほどなく夫の番になり、私も隣に座って眺めました。
鋏とバリカンで、時間をかけて、かなり丁寧に仕事をしています。
何しろ、夫は髪が多いので、いくら切っても、まだまだありますから時間がかかるのです。
ずいぶんの量が刈り取られたように見えましたが、できあがってみると、それほど短くなったようでもなく、でもサイドのボリュームが減ってスッキリしました。
髭も当たってもらい、お値段は30ユーロ（3800円ほど）。
安くはありませんね。
ところで、オペラと言えば、セビリアは「カルメン」の舞台でもあります。
私はオペラ・ファンではないので、「セビリアの理髪師」については、有名なアリアぐらいしか知りませんが、「カルメン」は好きで、わざわざ2度、見に行ったことがあります。
ガイドブックによると、カルメンが働いていたタバコ工場は実在していて、その建物は現在、大学として使われているそうです。
前日、スペイン広場に向かう途中に見た大きな建物の一つがどうも、それだったようです。
1750年代に建てられたもので、今でもスペインで2番目に大きい建物なのだそうです。
中に入れるそうなので、次回には是非、覗いてみたいと思います。
