【2022年9月】クロアチアのドゥブロヴニクで見た民族舞踊の衣装がすごくかわいかったのは前述の通りです。
それで、ネットで探して、衣装に使われているこの地方の刺繍の専門店に行きました。
ところが、それが何という店だったか、これを書くにあたってアレコレ検索したのですが、分かりません。
細い路地を上がっていった所だったのですが、ドゥブロヴニクは細い路地ばかりですからねー。
その小さい店に入ると、目を見張る素晴らしい刺繍が施してあるクッションなどが、簡単な木枠の棚に並べてあります。
店番をしていたおばさんが、「うちの家族が刺繍しています。コレは伯母の作品」などと言いながら、次々に見せてくれました。
とても感じの良い人です。
クッションカバーが目に付き、とても欲しかったのですが、無理なお値段。
手刺繍ですから、それなりに値段も張ります。
テーブルセンターとして売ってあった白地に赤い刺繍のものを手に取って見ていたら、このおばさんが「これをクッションカバーに仕立てればいいわよ」。
その気になって2枚買いました(1枚€19)。
とてもきれいで手の込んだ襟飾りがあったのですが、これは、嫁入り道具として田舎の娘が作ったものだとのこと。
「その人が都会人と結婚したため要らなくなったので、できたら売って、と言われて置いている」という話でした。
伝統的な生活習慣が少しずつ失われているクロアチアの現状が浮き彫りに。
でも、軽く、「クッションカバーに仕立てれば」とアドバイスするあたり、クロアチアの女性はまだ、お裁縫ができるのが当たり前なのかも、と思った次第。
一旦、その気になった私ですが、買った刺繍は結局、そのままテーブルセンターとして使っています。
この買い物の後、Dubrovnik String Quartet のコンサートを聞きに行きました。
初日のDubrovnik Chamber Duo のコンサートでがっかりしたので、このコンサートにも期待はしていませんでしたが、やっぱり駄目でした。
ただ場所が、頑丈な城壁の傍だったために地震の災害を避けられた教会の中だったので、それを見たくて一人150クーナ(約2800円)払って行ったのでした。
でも教会はほとんど空っぽでした。
ほかに修道院などにも行ったのですが、どうも、ドゥブロヴニクの古い宗教がらみの建物は中身が空ろな印象です。
音楽の方は、主役のバイオリニストが音は外すし、リズムも時々、すっ飛ばすため、残りの3人が合わせるのに苦労しているのを見て、ちくっと痛みを感じたほどでした。