【2013年5月】南ドイツの城巡りツアーでは、オーバーアマーガウという村に寄りました。
木彫りで有名な町だそうです。
何より私の目を引いたのは、壁に大胆に描かれた絵。
この地方では、こういった家が伝統だとか。
町外れには、「赤ずきん」や「ヘンゼルとグレーテル」などグリム童話を壁に描いた家もありました。
かわいい!けど、自分の家に絵を描きたいかなぁ。
グラフィティの先祖(?)でしょうか。
この村は、10年に一度、住民の総力を結集してキリスト受難劇を催すのでも有名だそうです。
というのも、17世紀はじめに黒死病が流行ったとき、この村は水を沸騰させることで、病気の蔓延を避け、死んだ住民がたった一人だったそうで、それを神に感謝する意味で受難劇をやり続けているとのこと。
住民5000人の半分がこの劇にかかわり、世界中から50万人が見に来るという話でした。
そのため、村の規模に似合わない大きな劇場が駐車場の近くにありました。
10年に一度しか使わないのはもったいないので、イタリア歌劇などの上演もあるそうで、「ドイツの村で一番、金持ちだ」とガイドが話していました。