【2020年1月】東京の赤坂離宮を訪れた後、南麻布に足を伸ばして、「権八」というレストランへ行きました。
ずいぶん前に、ロンドンに住む友達に「映画の舞台になったところで、外国人には喜ばれるよ」と聞いていた店です。
この映画というのは、2003年に公開されたクェンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」です。
実はこの映画は見ていないので、長いこと、それほど興味がなかったのですが、入ってみて、その雰囲気の独特さに「なるほど」と納得。
木造でかなり広くて、道場のようなイメージです。
雰囲気としては、数年前に行った青森県の「青森屋」という宿の食堂に似ています。
一階の中央に、カウンター席があり、その周りにテーブル席があります。
私達はその広々とした一階を囲んでいる二階のテーブル席でした。
さらに上の階があり、そこには掘りごたつ式のテーブルが並んでいました。
全部で260席あるのだそうです。
私達は午後5時と早めの予約だったので、入った時にはまだ人がまばらでしたが、しばらくするとほぼ満席。
お客さんも店の人も外国人の多さが目に付きました。
ここは「キル・ビル」のシーンのモデルとなっただけでなく、2002年には小泉元首相とブッシュ元米大統領がここで「居酒屋会談」というのをやったとのこと。
こんな広いレストランを借り切ったのでしょうかね。
一般客がいないと「居酒屋」の雰囲気は出ないでしょうけれど。
さて、肝心のお料理ですが、私達は皆、特上コースを頼みました。
から揚げや串焼き、すき焼きなど外国人を意識してか、和食にしては肉料理が多いセットでした。
揚げたエビの料理には、昔懐かしいベビースターラーメン風の物が。
お蕎麦とデザートも付いて、5000円弱。
これにお酒3種類1合ずつ加えても、一人6500円弱ととてもリーズナブルでした。
驚愕するほどの美味しさ、というわけではありませんでしたが、場所の面白さもあり、皆、満足しました。
調べてみたら、ここはグローバルダイニングというレストランチェーンを展開する大企業が運営しているとのこと。
米国や香港にも店を持っているそうです。