【2022年12月】ポルトガルとの国境に近いスペインの町、サフラでの二日目は、前日とうって変わって曇り空で肌寒い日でした。
Plaza Grande から、商店街のCalle Sevillaを歩いていたら、右側に、この町の見どころの一つであるConvento de Santa Clara が。
入場は無料でした。
1423 年に創設された修道院だそうで、今ある建物は15世紀から18世紀のもの。
ガイドブックにはムデハル様式の造りだと書いてあります。
目を見張ったのは、修道院内の教会の豪華さ。
主祭壇も周りのチャペルも金ぴかでした。
ただ、祭壇の聖母マリアとイエスの像が、プリミティブ・アートのよう。
ハッキリ言って、醜いのです。
他の像がマネキンのような美しさなのに。
この醜いのが15世紀のものらしかったです。
とても質素な尼さんの部屋を再現したコーナーもありました。
一番面白かったのは、宝物を展示してある部屋の一角で流れていた、尼さん達の暮らしを物語るビデオ。
スペイン語オンリーだったので、説明の詳細は分かりませんでしたが、映像なのでだいたいの想像がつきます。
例えば、食事の際は、聖書を読む人だけ声を出してよく、他の人々はひたすら無言で食べ続けます。
生活の中で、音楽が重要な位置を占めているらしく、歌の稽古の様子が映し出されていました。
それから午後には団らんのひと時がある様子で、この際には笑い転げている尼さんの姿も。
外でバスケットボールをしている尼さんもいました。
このビデオは2007年に作られたもので、この時には少なくとも10人の修道女がいるのが分かりました。
うち、2人は黒人の尼さん。
かなりのお年寄りも映っていました。
現在、何人がこの修道院で暮らしているのかは不明です。
ビデオの中でもありましたが、尼さん達が作るビスケットを別棟の売店で販売しています。
無料で入れたお礼のつもりで、マジパンのお菓子をひと箱(€7≒1000円ちょっと)買いました。
ベルを鳴らすと係の尼さんが出てくる形で、この時の人も黒人でした。
残念ながら、修道院で買ったお菓子が物凄く美味しかったという経験はありません・・・。