【2022年4月】ブルガリア第二の都市、プロヴディフでの最終日は、旧市街の観光に充てました。
まずは、たまたまホテルの目の前にあったので、薬局博物館に入ってみることに。
なぜか、そわそわしていたおばさんが、ざっと案内してくれました。
ここは19世紀後半から20世紀半ばまで、実際に薬局だったところで、1980年代に博物館になったとのこと。
2層に渡って、薬にまつわる道具などが展示されています。
私が面白かったのは、19世紀の家屋の作りと、おばさんが今も使っているアンティークのレジ。
もらったパンフレットによると、このレジは、20世紀初頭の米国製なのだそうです。
カメラで写真を撮ると、料金がかかるけれど、携帯で撮る分には無料だというので、携帯で写真を撮りました。
それから、Saborna通りの突き当りのネベト・テペという丘へ。
古代民族のトラキア人の遺跡だとのことで、確かに何かしら人工的な石の積み重ねがありましたが、説明なしには何が何だかわからない遺跡でした。
見晴らしはよく、遠くに雪山が見渡せました。
すぐ下には、ハマムのような建物も。
2011年の時点で、ブルガリアの人口の7.8%がイスラム教徒だとネットに書いてありましたから、本当にハマムなのかも。
丘から下って、Saborna通りにある民族学博物館に入りました。
ここは旧市街の伝統家屋の中でも、一番外観が美しい建物です。
ガイドブックによると、1847年に建てられた家屋で、裕福な商人の住宅でなくなった後には、全寮制の女子校になったり、帽子工場になったり、タバコや小麦粉の倉庫として使われたりした後、博物館になったそうです。
1階には昔の農耕用具、2階には民族衣装や、かつての部屋を再現した展示などが見られました。
どこの国でもそうですが、昔の人が手塩にかけて作った民族衣装は本当に美しいものです。
セーターにしたいなと思う柄もあり、いくつか写真に収めました。
それから、その昔、ルーマニアのマラムレシュ地方で実際に人々が履いていたような編み上げの靴が展示してあるのにも気づきました。
展示室の天井がまた、装飾的で素敵でした。
博物館の係の人は愛想がありませんでしたが、入ってみる価値のある博物館だと思います。
その後、独特な鐘楼が目立つSt. Constantine and Helena Orthodox Church へ。
入口前の壁一面に絵があるこの形、どこかでも見た記憶がありますが、どこだったかな。
マケドニアだったかもしれません。
ガイドブックによると、この教会は、ローマ皇帝として初めてキリスト教徒となったコンスタンティヌス1世とそのお母さんの聖ヘレナに捧げられた教会で、プロヴディフで最古のものだそうです。
今ある建物は1832年のものだとのこと。
正教の教会ですから、内装は絢爛豪華でした。