眠そうな奥さんと悪人顔の宿主

眠そうな奥さんと悪人顔の宿主

【2022年4月】ブルガリアの第二の都市、プロヴディフで泊まったホテルは、Boutique Hotel Boris Palace という名前で、旧市街の真っただ中にあります。

プロヴディフのホテル、Boris Palace の部屋の一角
ソファもあってゆったりとした部屋

こじんまりしたホテルで、家族経営らしい趣。

私達の部屋は、建物のてっぺんで、かなり広々としていました。

ホテルというより、誰かの家のお邪魔したかのような印象の内装です。

なかなか良い雰囲気で気に入りました。

窓から外を見ると、プロヴディフ旧市街の通りに、お土産屋さんや骨とう品店が点在しているのが分かりました。

期待が持てそうです。

ここに2泊しました。

プロヴディフのホテル、Boris Palace の部屋から見た風景
ホテルの部屋から

ところで、この部屋に案内してくれたのは、ここの奥さんらしい女性で、顔つきだけでなく、物腰が半分眠っているような感じでした。

全く悪い感じではないのですが。

翌朝の朝食は、階下の食堂で。

レセプションのさらに下の階でした。

どうもこの日は泊り客が我々だけだった模様で、8時過ぎに下りて行ったら、1つだけ用意されたテーブルに通されました。

内容は、キュウリ、トマト、サラミ2種、チーズ2種と、パン類。

プロヴディフのホテル、Boris Palace の朝食
ホテルの朝食風景

ポーチドエッグもついていて、十分な量でした。

この宿では、二日目の夕食も食べました。

というのも、町なかを歩き回った挙句、ピンとくるレストランに出会わなかったため、小腹が空いたままホテルに戻ったのです。

レセプションにいた主人に、何か軽く食べられるか尋ねたら、「もちろん」と言いながら、閉鎖していたと思われるテラスのレストランを開けてくれました。

このホテル、このおじさんと奥さんのほかに従業員がいない様子。

しかも、このおじさん、英国で見るテレビドラマの悪役俳優によく似ています。

なので、この人と話す時にはちょっと構えてしまいましたが、決して悪者ではなかったです。

プロヴディフのホテル、Boris Palace で飲んだ赤ワイン
宿主が自信を持って薦めたワイン

このおじさんが自信たっぷりで薦めたブルガリア産メルロー・ワインを飲みながら、ショプスカサラダ、ポークのヒレ肉にマッシュルーム、リンゴ、ビートルートが混ざったピンク色のソースがかかったもの+ポテトを、夫とシェアして食べました。

それに、パレンカと呼ばれるチーズが挟まった薄焼き(揚げ?)パンも。

全て、あの眠そうなおばさんが作ったに違いありません。

特に、ピンク色のソースが美味しかったです。

西日を目一杯受けながらの食事となりましたが、かなりの満足度。

お値段は95.50レフ(6800円ほど)と安くはありませんでしたけどね。