【2021年11月】秋も深まり、暗い日が多くなったロンドンを離れ、明るい太陽を求めてスペインのアンダルシア地方へ行きました。
もちろん、まだコロナ規制はありますが、英国からスペインへの入国は、前回のイタリアより楽。
ワクチン証明さえあれば、入国時にコロナ検査結果を提出する必要がありませんでした。
どの国も、入国書類の記入は結構、面倒ですけれどね。
スペインに行くたびに、「緑の大地」というのは世界のごく一部の地域で通用する言葉で、多くは「肌色の大地」だということを思い出させられます。
その代り、スペイン上空に入ると、雲がなくなり眼下に文字通りの大地が広がります。
今回、降り立ったのは、セビリア空港です。
通常のパスポートチェックと、チェックイン荷物の受け取りを経た後、入国書類のQRコードチェックがありました。
私達は念のために印刷して持っていたので、すんなり通れました。
今回の旅は、久しぶりに、数か所を転々とする旅行です。
最初の目的地は、セビリアから東に34キロほど行った所にあるカルモナです。
空港がカルモナ寄りに位置しているため、タクシーで行っても大したことないだろうと思ってそうしたのですが、残念ながら、悪い運転手に当たってしまったようで、こちらに土地勘がないことを察したらしく、€55も取られました。
ちょっとおかしいなと思って、到着したホテルで確かめたら、やはり、€30ぐらいのはずだとのこと。
出だしでつまずきましたが、ホテルは素敵。
Alcazar de la Reina という名前の歴史のある建物です。
もっとも、この町の家々はみんな歴史を抱えている様子でしたけれど。
四角いパティオが真ん中にあり、居住空間がそれをぐるっと取り囲む形。
以前にアンダルシアを訪れた時も、テネリフェ島のラ・ラグーナも、キューバも、このような形のホテルだったのを思い出しました。
スペイン北部で泊った時には違ったので、アンダルシア以南の建築様式なのでしょうか。
私達の部屋の窓は、このパティオに面していました。
部屋は十分、広く、水道の蛇口まで、おしゃれ。
ホテルには屋外プールもありましたが、さすがにこの時期には、水が抜かれていました。
カルモナは、小高い丘の上の町です。
ホテルは丘の端に位置していて、外に出ると、前述の「肌色の大地」が広がっていました。
ガイドブックによると、大麦や小麦、ヒマワリなどが栽培されているのだそうです。
ヒマワリ満開の時には、黄色い大地になるのでしょうね。