【2021年6月】スコットランドのファイフ地方でのツアー、主要目的地はセント・アンドリュースでした。
ここに着いたのが、ちょうどお昼時。
ツアー・バスの中で、フィッシュ・アンド・チップスが話題になっていたものですから、すっかりそれを食べる心づもりになっていました。
ガイドのデレクが一押しした店には行列ができていましたので、彼に他の店を紹介してもらいました。
それがTailend Restaurantです。
かなり大きいモダンな雰囲気の店で、予約無しで大丈夫でした。
フィッシュ・アンド・チップス専門店というわけでなく、シーフード各種あったのですが、やっぱり、ここでは初心を貫きました。
タラの一種のハドックを、夫は1匹、私は半分。
半分でもかなりの量で、その半分までは美味しいと思って食べたのですが、後半はやっぱり重たく感じられました。
夫は満足してぺろっと平らげていましたが。
グラスでシャルドネを飲んで、全部で£35.90(6000円ほど)でした。
セント・アンドリュースは海辺にある城跡と大聖堂跡の辺りから、道が3本出ていて、中央のマーケット・ストリートが目抜き通りです。
レストランもここにありました。
私達は食後、この道を歩いて城跡方向へ。
このお城は、1200年頃に建てられたものだそうで、砦、宮殿、牢獄として使われていたとのこと。
住んでいたのは、司教だそうです。
入場料を払って中に入ることも可能でしたが、何しろ良い天気だったので、海辺を歩きたいと思い、私達は入りませんでした。
城跡と海の風景が絵になります。
海に入っていた人々もいました。
何でも、セント・アンドリュースは、英国の中でも最も天気が良いところに挙げられるそうで、ロンドンよりも日照時間が長く、パリよりも雨が少ないと、無料の小冊子に書いてありました。
今日のところは、これが信じられる素晴らしいお天気でした。
港に漁船が停泊していて、辺りにロブスター漁のためのトラップとみられる籠があって、ロブスターを食べればよかったかなあと思った次第。
大聖堂跡の方は、この日の少し前にツアー会社からメールがあり、安全性に問題があるので、立ち入り禁止となったとのことでした。
なので、敷地の周りを歩いて写真を撮りました。
以前は、塔の上に上れたそうです。
スコットランドでは、この手の教会跡の遺跡をよく見るのですが、これはもともとカトリック教会だったのが16世紀半ばの宗教改革の際に見捨てられたためだとか。
トルコやスペインなどでは、モスクを教会にしたり、教会をモスクにしたりと臨機応変に建物を使いまわしているのを見ましたが、スコットランドでは、カトリックからプロテスタントへの移行の際に、建物を見捨ててしまったのはなぜでしょうね。
スコットランドでの宗教改革の立役者、ジョン・レノックスは、皆が聖書を読めるよう教育に力を入れ、男女を問わず、貧しい子供にも学ばせたと、デレクが言っていました。
なので、スコットランドは一時、世界でも有数の識字率を誇っていたのだそうです。