最後の晩をテラスで

最後の晩をテラスで

【2024年1月】およそ10日に渡ったイタリア、シチリア島のパレルモでの滞在も、とうとう最後の晩となりました。

泊まっていたエアビーの近所に、百貨店チェーンのリナシェンテがあり、その屋上がテラスになっていて食事ができることには、着いた当初から目を付けていました。

イタリア、シチリア島のパレルモにある百貨店リナシェンテのテラスから見下ろしたサン・ドメニコ教会
テラスから見下ろしたサン・ドメニコ教会

行ったみたら、案の定、こじゃれています。

冬の最中ではありますが、ここは南欧。

コートを着ていたら、外でも全く寒くありません。

実際、途中でコートを脱いだほどでした。

テラス席に落ち着き、結局、中には入る機会がなかったサン・ドメニコ教会を眼下に眺めながら、軽く飲み食い。

とっても良い雰囲気です。

ここで私は黄色いモモのベッリーニ、夫はキューバリブレを、それぞれ2杯ずつ。

おつまにみ、「グンカン」と呼ぶ小さなお寿司まがいと、トルティーヤ・チップスを取りました。

イタリア、シチリア島のパレルモにある百貨店リナシェンテのテラスで食べたトルティーヤ・チップス
トルティーヤ・チップスとソース

このお寿司まがい、私はかなり懐疑的だったのですが、食べてみたら、なかなか美味しかったです。

特にサーモンの巻物にはイクラが乗っていて、とろける美味しさ。

この頃は、なんちゃって寿司でも、かなりいけるものがありますね。

以上で€68(約11500円)と安くありませんでしたが、まあ、場所代でしょう。

いい感じの夕べでした。

ちなみに、この日は観光の途中で喉が渇き、道端のテーブルで、リモンチェッロ・スプリッツなるものを飲んでみました。

スプリッツと言えば、もともと、ベネツィア辺りの飲み物で、私は今から10年以上前に虜になったのですが、その後、急速に人気が高まりました。

イタリア、シチリア島のパレルモでポピュラーだったリモンチェッロ・スプリッツ
さっぱりとしていて美味しかったリモンチェッロ・スプリッツ

欧州では国によるのですが、少なくとも英国では日常茶飯のカクテルとなっています。

通常はアペロール、もしくはカンパリと、プロセッコをミックスするのですが、土地柄なのか、パレルモでは、このリモンチェッロ・スプリッツがかなり、幅を利かせていました。

これがまた、美味しい!

これから世界に広まるかもしれません。

この店では、お持ち帰り用のアペロール・スプリッツが€3と激安でした。

私達はテーブルについたし、ポテチとピーナッツも出たので、一杯€6でしたが。

ところで、イタリアでは、ピーナッツの小鉢に必ずと言っていいほど、スプーンが付いて出されます。

ピーナッツをスプーンですくって、手のひらに乗せ、そこからちびちびつまむのです。

今はもう慣れてしまっていますが、最初は奇異に感じたものです。

それにつけても、高かったドゥブロヴニクのスプリッツが思い出されます。

あそこでは、ポテチなどのおつまみも付かなかったのでした。

あの体験は、私達の一生の語り草になっています。