【2013年7月】クリミア半島南部にあるヴォロンツォフ宮殿の外観は、内陸に面した側は英国調ですが、海側は北インド風のデザインです。
これは、19世紀前半の当時、英国でこういったデザインが流行していたからなんだそうです。
庭に面した凝った玄関はタージ・マハールの正面を真似たものだとか。
庭にはライオン像がいくつか配されているのですが、そのうち一体は眠っています。
1945年、ヤルタ会談の際にここに滞在したチャーチルは、この眠るライオンが自分に似ていると言って、いたく気に入り、譲り受けたいとまで言ったとのこと。
ある意味、チャーチルは目が高かった、というのは、ガイドのスヴェトラーナによると、この眠るライオンだけ、当時のイタリアの著名な彫刻家による作品で、残りは弟子によるものなんだそうです。
もちろん、スターリンはチャーチルにライオンを譲りませんでした。
二人は犬猿の仲でしたからね。