【2023年10月】スコットランドのハイランド1日ツアー、食後にまず立ち寄ったのはストーカー城でした。
と言っても、13年前と同様、遠目に眺めただけです。
前回は雨降りの中で見たため、何やら血なまぐさい歴史があったに違いないと想像を掻き立てられたのでしたが、今回は良いお天気で、のどかな光景。
英国のコメディ、モンティ・パイソンにも使われたと聞いて、納得できました。
そして、最後に訪れたのがグレンコーです。
もちろん、ガイドのアルが、ここであった酷い歴史を披露。
もともと反目しあっていたキャンベル一族がマクドナルド一族の領土であるグレンコーに来て2週間ほど滞在します。
たとえ嫌いな人でも、旅人はもてなすものだというスコットランドの習慣にのっとって、マクドナルド一族は彼らを歓待。
この間に、キャンベルにはマクドナルド一族を殺すよう命令書が届き、それに従って、ある未明に、文字通り、マクドナルド一族の寝首を掻いたという話です。
これは17世紀末の名誉革命ごろに起きた話で、根底にはスコットランドとイングランドの確執があります。
これは根深いもので、前回のツアー・ガイドが「スコットランドの歴史は、イングランドとの闘いの歴史だ」と言っていたのが強く記憶に残っています。
今回のガイドのアルは、「スコットランドには余剰の電力がたくさんある。独立して経済の方向性を自ら決めたい」と言っていました。
スコットランド人には、遠く離れたロンドンのイングランド政府に牛耳られているという不満があるようでした。
話をグレンコーに戻すと、今も、この時に殺された人々の墓地があり、毎年、記念行事が開催されるそうです。
そして、マクドナルド家とキャンベル家は仲が悪いといいます。
ロミオとジュリエットのような話もあるのではないかな。
それにしても、これだけヒドイことをしておきながら、世論が高まってお家取りつぶしになるなどということもなく、今もキャンベル家は栄華を極めている様子。
先に訪れたインヴァレリー城の城主、アーガイル公爵も苗字はキャンベルです。
グレンコーの後、トイレ休憩で立ち寄ったお土産店に、ハイランド・カウをモチーフにした可愛らしい缶詰のショートブレッドがあったので危うく買いそうになりましたが、メーカー名がキャンベルだったので辞めました。
ちょっと調べてみたら、スコットランドの苗字で4番目に多いのがキャンベルだそう。
マクドナルドは9番目でした。
以上でツアーはおしまい。
今回のハイランド・ツアー、本当にお天気に恵まれました。
アルがツアーの最初に「スコットランドは欧州で一番、雨の多い国だ」と警告していましたので、この日は特例だったようです。
グレンコーも霧に隠れて何も見えないことが多いのだそうです。
バスに乗っている時間が長かった割には、1日の歩数が13000歩を超えた日でした。