
【2026年7月】南イタリアのプーリア州にあるレッチェには、かつて120もの教会があったそうです。
教会を4つ訪れるウォーキングツアー(1人€20≒3500円)に参加して知りました。

当時は町中が神父や修道女など宗教関係者であふれかえっていたそうです。
そのうち今も残っているのは30ほど。
説明してくれたガイドさんは、爪の長い指に大きな指輪をした丸くて小さいおばさんで、この道25年だそうです。
待ち合わせ場所がドゥオーモ広場で、まずはそのドゥオーモ(大聖堂)から。
12世紀からの歴史のある教会ですが、17世紀、ペストの流行が終結した後に大改装され、今の姿になったそうです。
その際、守護聖人も聖イレーネから、聖オロンツォに変わったとのこと。
当時の司教の夢枕に地元出身の聖オロンツォが出てきて、ペストから町を救う約束をしてくれたからだとか。

実際、レッチェはペストの影響が小さかったのだそうです。
当時、レッチェはナポリ王国の傘下にあり、ナポリからの何等かの意向も加わっていたらしいです。
もともとは、聖職者のみ、ここに埋葬されていたのですが、ジェノバの商人が多額を投じて、教会の修復などを援助したことから、商人たちもここに埋葬されるようになったという話でした。
地下聖堂に下りていくと、ここにもたくさんの円柱が並んでいました。
約90本あるそうです。
ただ、前日見たオトラントの大聖堂のが、あちらこちらから持ってきた円柱だったのに対し、こちらは均一なので、趣はオトラントのの方が上でした。

それから、ガイドさんが言うには、ローマ以南では、死体の手首と足を切って血を流してから埋葬するというやり方が普通だったとのことで、地下聖堂の奥にその処置をする場所の跡が残っていました。
おどろおどろしい話ですが、死体のミイラ化の風習のことだと思います。
床のタイルは2016年に張り替えられたとかで、確かにきれいでした。
ただ、デザインは元のままだという話でした。
ところで、この大聖堂は、「レッチェ・バロック」の代表的な建築物なのだそうですが、ガイドさんの話だと、バロック建築の教会の特徴は、必ず、太ったエンジェルがいて、身近な食べ物の彫刻があること、さらに、ねじり円柱があることだそうです。

そして、レッチェの教会には必ず、太陽と月がどこかに描かれているとのこと。
太陽は光を象徴し、月は影や慈愛を象徴するとのことで、一般に、男女を表しているとも考えられているそうです。