【2020年12月】1年前、今年が始まった時には、こんな1年になるだなんて誰が想像していたでしょうか。
私達は1月、年末年始を過ごした日本からロンドンに帰ってきた後、2月初めには通常通りイタリアのミラノへ行きました。
日本からの帰りの飛行機に大風邪を引いた人が近くに座っていて、うつると嫌だなあと思った後、私にしては珍しく、咳がひどく止まらない時期がありました。
今思うと、もしかしたらすでに新型コロナ菌だったかも??
そして北イタリアが欧州で最初に新型コロナに打撃を受けたことが知られたのは、2月中旬。
つまり、私達がそこにいた2月初めにも、すでに菌は蔓延していたはずです。
この時のミラノ滞在時には、ピアチェンツァに遠足して、美味しいモノを食べ、フィデンツァのアウトレットでお買い物を楽しんだのですが、この辺りはコロナの被害が大きかったところです。
私達2人とも、その後もいたって元気でしたが、そういえば、夫はある日、味と臭いを失いました。
それは1日半ほどしか続きませんでしたが。
欧州で新型コロナが恐れられ始めたのはこの2月中旬以降で、このため2月末に予定していたポルトガル行きをドタキャン。
ぎりぎりまで行くつもりで、スーツケースも準備していたのですが、最後になって喘息もちの夫がフライトを怖がったので行くのをやめました。
そして3月中旬からは、自主的に在宅勤務を始め、家に籠りっきり。
公式にロックダウンが決まったのは、その1週間後ぐらいでした。
この最初のロックダウンは「あ、会社に行かなくていいんだぁ」と、生活が変わったことに新味があり、少しばかり楽しんでいた気がします。
不思議なことに、ロンドンにしては晴天の日が毎日続き、日に一回許されていた散歩時には、光が眩しいほどでした。
やはり、人々が動かなくなったので、自然がのびのびと自由を謳歌していたのでしょう。
家でじっとしていては運動不足になると思って、私はずっと続けているバレエのレッスンをオンラインで始めました。
通っている教室がズームを使って有料レッスンを配信し始めたので、これを毎日のように受けています。
ユーチューブでは無料のレッスンがいろいろありますが、やっぱり双方向のレッスンの方が楽しいものです。
馴染みのクラスメイトの顔が見られ、連帯感が感じられる上、先生にはこちらの動きも一応、見えるらしく、時折「ミランダさん、姿勢が歪んでますよ!」などと声が飛び、臨場感があります。
バレエをやらない夫は、ダーツを始めました。
以前から興味を持っていたのでしたが、今回、正式にボードなどの用品をそろえ、練習を始めました。
おかげでダーツボード裏の壁はボコボコです。
そうこうしているうちに4月のイースター。
イースター休暇には、初めてアルバニアに行く予定でしたが、これもキャンセルを余儀なくされました。
仮予約しておいた地元のツアーはデポジットも払っていなかったので損は無し。
航空会社はブリティッシュエアウェイズだったのですが、すでにこの時期には、「キャンセル分にはバウチャーを発行します」というスキームを始めていたので、1年間有効のバウチャーに代えました。