【2018年12月】スペインのテネリフェ島北部にあるワイン博物館を見学した後、タコロンテの町にバスで戻りました。
バス停の時刻表によると、20分ほど待たなければならないようだったのですが、ふと顔をあげたら、バスが来ていました。
ラッキー!
どこの国でもバスの時刻表は当てにならないものです。
すぐにタコロンテに着き、すでに観光案内所で貰っていた歩き方地図に沿って歩き始めました。
この小さい町の見どころは7つです。
最初に行ったのは、広々としたクリスト広場に面したExconvento de San Augustinです。
白いのっぺりした建物がその昔、修道院だったところで、隣に石造りの教会があります。
ここは1661~62年に建てられたそうですが、19世紀にここに入っていた修道会が消滅し、以後は公共の建物として利用されているとのこと。
今は文化センターになっているそうです。
私達が入ったのは、教会の部分だけです。
やはりイスラム建築とキリスト教建築の融合であるムデハル様式の天井があり、豪華でした。
そこから、広場の北側から出ている Pseo Jose Izouterdo という道に入りしばらく行くと、カナリア諸島の植物が全部そろっているという植物園があります。
ここのベンチで一休み。
私達のほかに誰もいなくて、静寂そのものでした。
この道をさらに進むと、交差点に出て、その一角にあるのが La Alhondiga という四角い石造りの建物で、これは17世紀に建てられた穀物取引所。
1685年から19世紀初めまで、町でも一番重要な場所だったとのこと。
地面より高い所に建てられていますが、これは穀物を湿気やねずみなどから守るため。
一階の一部は牢屋としても使われたそうです。
行った時には閉まっていましたが、今は農業関係のイベント開催場となっているということでした。
そのお向かいにある小公園のような囲みは、El Calvario。
これは、かつてラ・ラグーナへの主要な道だった通りの途中にあり、イースター前の聖週間の行事である行列に参加する人たちが一息つけるように、17世紀に作られた場所だそうです。
そこからは、西方に伸びるEl Calvario 通りをかなり歩きます。
すると、Parroquia de Santa Catalina Martir de Alejandria という長い名前の教会が見えてきます。
16世紀半ばに建てられた教会で、タコロンテでは一番、重要らしいのですが、残念、閉まっていました。
観光案内所で予め、オープン時間は午後12時から2時までと聞いていたのに、着いたのが2時10分だったのです。
植物園で休みすぎたようです。
この隣には、この町で一番、古い18世紀に建てられたという家があります。
La Casona という名前で、牧師の家として建てられ、一階は裁判所としても使われたとのこと。
ここにも中には入れませんでした。