【2019年5月】ノルウェーのオスロでの川沿いウォーキングツアーの続きです。
ツアーの目的地の一つが、「ブロー」と呼ばれるアーティストのワークショップが連なる地区でした。
日曜日にはクラフト市が開かれると聞いていたので、とても楽しみにしていたのですが、規模があまりに小さいのであっけにとられたほど。
場所は市の中心から北東に行ったグリューネルロッカという地区のアーケル川沿いです。
辺りは昔、工場や倉庫だった建物があり、殆ど隙間のないほどに壁絵で埋まっています。
雰囲気としては、ロンドンのカムデンのようで、創作欲のある若い人々が集まって、雑然としながら活気のある一角を作り出しています。
確かに出店が出ていて、自作の雑貨やアクセサリーなどを売ってはいるのですが、つまるところ、川にかかる橋から内陸に出ている短い一本の道だけ。
ツアーがいったん解散となり、20分ほど自由に歩き回る時間となったのですが、あっという間に行き尽くしてしまい、どこか見落としたのではないかと、人に確認したことでした。
まあ、ロンドンの人口が800万人に対し、オスロの人口が65万人ですから、こういった場所の規模も小さくなるのは当然でしょう。
カラフルで、面白いオブジェもあり、写真の撮り甲斐はありました。
ちなみに「ブロー」というのはノルウェー語のブルー(青)で、ここにもともとテキスタイル工場があり、生地を青く染めていたから、そう呼ばれているとのことでした。
再集合した後、さらに進むと少し開けた所ににょっきり立った塔がありました。
ガイドのリアンナによると、ここは学生用のアパートなのだそうです。
もともとはこの辺りに、修道士が始めた製粉場があり、この塔は穀物用のサイロだったとのこと。
15階建てぐらいで、半円が一部屋なのだとか。
このアパート周辺には、人々がのんびりと日曜の午後を楽しんでいました。
昔は貧しい労働者が住む地域だったそうですが、再開発の末、今は流行の先端を行く地域となり、不動産価格が高騰しているという話でした。
ここから橋を渡ると、昔の倉庫をフードホールにした所があり、それを中心に、周辺に新しいアパートやホテルが建ち並んでいました。
ソーラーパネルが並んだビルはエコ推進団体の本拠地。
無職の人が試しに働いているという職業訓練を兼ねたホテルというのもありました。
ツアーはここで終了。
全部で2時間弱の行程でした。
解散後、私達はそのフードホールに入ってみましたが、ノルウェー料理を試食できるとリアンナが言っていた店がやっておらず残念。
大通りに出て、54番のバスで港周辺に戻りました。
後で知ったのですが、このフードホールから、もう少し東に行った辺りがグリューネルロッカ地区の中心地で、トレンディーな店やレストランが並んでいるそうです。