バラデーロの蛍光色の海に驚愕

バラデーロの蛍光色の海に驚愕

【2010年4月】キューバのサンタ・クララ郊外の奇妙なリゾートホテルで一夜を明かしました。

キューバのサンタ・クララにあるチェ・ゲバラ廟に立つゲバラ像
かっこいいチェ・ゲバラ像
猫がたむろうポーチの先にあったレストランでの朝食後、今度は定年を過ぎた年金受給者のようなタクシー・ドライバーが迎えに来ました。
この人は私達をこのホテルから次のホテルに運ぶだけが仕事なわけですが、頭の硬そうなこの運転手に一生懸命、頼み込んで、昨日行けなかったチェ・ゲバラの廟にまわってもらいました。

行ってみたゲバラ廟は、社会主義らしい無駄な空間が多い広々としたところで、どういうわけか、表はいいけれど、裏側へ行ってはいけないと釘を刺されました。

理由を聞けるほど、うまくコミュニケーションできず、やや歯がゆい思い。

チェ・ゲバラと言えば、今なお、世界中で反抗勢力の象徴ともなっている人物。

私自身はそーれほど思い入れがあるわけではないですが、夫はチェの顔のついたTシャツを持っています。

しかも複数。

CIAに殺害されたってところが味噌なんだと思います。

それから、良く知られるイメージ画によると、割と見目の良い人だったらしいことも要ですね。

キューバのバラデーロにあるホテル・ブランの外観
泊った典型的な大型リゾートホテル

さて、それからはうつらうつらしながら、バラデーロへやってきました。途中、平和そうな町をいくつか通り過ぎました。

バラデーロに近づくにつれ、かっこいいアンティークのアメ車が増え、修理する余裕のある裕福な町なのかなと思いました。

たぶん、バラデーロで落とされる外人観光客のお金で潤っているのでしょう。

着いたHotel Blanチュニジアのジェルバを思い出させる作り。

リゾート・ホテルの典型です。

キューバのバラデーロのホテルの部屋から見た海と空
身を乗り出して撮った海

12階の部屋のベランダはあいにく、陸地に面していましたが、ベランダに出て身を乗り出してみてびーっくり!

海の色がとても自然のものとは思えない蛍光色だったのです。

この度の旅の、二番目のびっくり(一番はカニ)でした。

このホテルはオール・インクルーシブ。

つまり食べ放題、飲み放題。

チェックインのときに腕に囚人のような腕輪をつけられました。

このホテルの客であるという証拠です。

蛍光色のビーチに行き着く前に、プールサイドのセルフサービスの食堂で海老やフレンチフライなどのランチ。

キューバのバラデーロのビーチ
晴れた青空が暗く感じた明るい海の色

無料というのは気楽なものです。

客のほとんどは、カナダ人のようです。

気楽な雰囲気ですが、これまで感じてきた「エキゾチック・キューバ」はどこにもありません。

食後、海へ出ました。

海はきれい過ぎて、晴れた空が暗く感じるほど。

へたくそな画家の絵のように現実離れしています。

ココナッツの汁とラムをミックスした飲み物を飲んだりして、現実離れしたホリデーを楽しみました。

キューバのバラデーロのビーチで、ココナツをくりぬく人
ココナツ・ドリンクを作るおじさん

というか、現実を離れて楽しむのがホリデーなのかな。

一応、ちゃんとしたホテルだからと思って、夕食時にはちょっとしゃれ込んでワンピースなど着てみたのでしたが、その必要はま~ったくありませんでした。

宿泊客の大部分を占めるカナダ人も米国人と同じでセンスが感じられません。

カナダ人たち本人は、米国人とは異なると思っているらしいですが、端から見ると区別はつきません。

どちらも米語だし、太っているし、声もでかいし。

キューバのバラデーロの日没後の空
バラデーロの夕焼け

まあ、オール・インクルーシブのホリデーに来る連中は、どこの国民もこういう水準なのかもしれません。

夕食に食べたロブスターがぷりぷりしていておいしかったので、良しとしましょう。

食後は歌や踊りを見せているステージやピアノバーをちょっと覗き、これまた無料でカクテルを二杯ばかり飲んでこの日はおしまい。

サルサを踊りたかったのになーー。