ヘビスの湯を楽しむ

ヘビスの湯を楽しむ

【2010年9月】今回のハンガリー旅行で、一番楽しみにしていたのが、Heviz(ヘビス)にある欧州最大の温泉湖です。

ヘビスは、滞在していたケストヘイから10キロほど北西に行ったところの隣町です。

ヘビスの温泉施設の更衣室付近
更衣室で水着に着替えて湖へ

天気に恵まれなかった今回の旅ですが、この日は幸い、雨も上がりました。

温泉湖は結構、立派な施設になっているのですが、手順が分からず、最初はオロオロ。

複数の言語で書かれた看板を読み、係員にあれこれ聞いた結果、ここでは3時間が最低で、支払うと渡される輪っかがロッカーのカギ代わりになり、これを手首に巻いて過ごすのだということ分かりました。

更衣室は当然、男女別にはなっていますが、個室ではなく、懐かしい学校の更衣室そのものでした。

水着に着替えて、外に出ます(すっぽんぽんではいけません)。

さすが、欧州最大というだけあり、目の前に広大な湖が広がります。

調べたところ、4万7500平方メートルあるそうです。

現地では「深いので注意」としか書かれていなかった水深は、最大約38メートル。

広大なヘビスの温泉湖
広々とした温泉湖

私は黒い浮き輪を借りて湯に浸かりました。

この日の水温は31度で、生ぬるい感じです。

真冬でも25度を下らないとかで、湖の端っこの方には、かなりどぎついピンクや紫の睡蓮が咲いていました。

湯に浸かっている人々の年齢層は高め。

聞こえてくる言葉や見た目から察するところ、近所のオーストリアやドイツからのお客さんが多いようでした。

欧州では高齢の巨体の人も、海ではビキニと相場が決まっていますが、さすがにここではワンピースの水着の人が多かったです。

湖の真ん中にパビリオンがあり、入ってみたら、その中には仕切りの向こうに水温がもっと高い2種類のお湯が。

ヘビスの温泉湖の睡蓮
睡蓮とお湯の仕切り

室内ではありますが、水深は外と同様で、私は浮き輪のまま、暖かい湯でまったり。

仕切りの一つで、人々が並んで、号令に従ってゆっくり動いている光景がみられました。

一種のエクササイズなのでしょう。

パビリオンの奥の方では、マッサージやトリートメントなどのサービスが提供されていました。

せっかくだから、何かやってもらうことに。

ここの難点は、クレジットカードが使えない事。

持ち金をはたいて、夫は通常のマッサージ、私はチョコレート・ピーリングというトリートメントにしました。

お姉さんが、色は白いけれど、本当にチョコレートの香りがするスクラブで、身体中を揉んでくれました。

私が苦手な、ぐりぐりするマッサージと違って柔らかく、気持ちよくなって眠りそうでした。

効果のほどは定かではありませんが、足の裏の皮膚などの乾いた部分が、それからしばらく潤っていたような気がします。

ケストヘイでの夕食
美味しかったグーラーシュ

あ~楽しかった。

120%満足して、ヘビスを後にしました。

この日の夕食は、この度の旅の最後の晩餐。

ケストヘイのコシュート通りにあるパブ風のレストランで、ハンガリー名物のグーラーシュ・スープと、ちょっと甘目のロールキャベツを食べました。

ケストヘイの鉄道駅で
こんな列車でケストヘイからブダペストへ

そして翌朝、ケストヘイの駅で友達夫婦と分かれ、私達は列車でブダペストへ。

うつらうつらしながら3時間の旅。

しばらく眠って目覚めても、車窓の景色は平たんで代わり映えがしませんでした。