【2021年12月】ポルトガルの海辺の町、カスカイスでのクリスマス・ランチの後、空が少しばかり明るくなっていたので、町を散策しました。
私達のレストランは、今はホテルになっているシタデルの中にあり、ここはその昔、王家が夏を過ごした別宅だったそうで、その後は軍隊が使っていたとのこと。
敷地内にはアートが散らばっていました。
そこを出て少し行くと、見覚えのあるカラフルな建物が。
2019年2月にオランダ人のガイドに連れられてシントラを訪れた帰りに、カスカイスにもトイレ休憩でちらっと寄ったのでした。
この建物の先には、可愛らしい家々が並ぶ通りがあって、かつては小さな漁村であったという残像が見られました。
でも、前述しましたが、カスカイスはそれだけ。
基本、夏のリゾート地なので、冬はぱっとしません。
それで、まだ早い時間でしたが、帰ることにしました。
ところが、列車に乗ったところで、とうとう陽が差してきました。
車窓から見える青い海に惹かれて、発作的に次の駅で途中下車。
Monte Estoril という名前の無人駅で、駅前に海が広がっています。
この海は大西洋。
波の勢いがすごくて、自然の力にココロが洗われる思いがしました。
私はその波の力を写真に収めたくて、飽きずに何度もシャッターを押したのでしたが、夫は撮るでもなく、ただただ海を見つめていました。
夫は何しろ海の子で、こういった景色や海の空気が大好物なのです。
ふと見ると、サーフィンをしている人々も。
大西洋に面した海岸が800キロに及ぶポルトガルは、サーフィンのメッカの一つなのだそうです。
ようやく南欧らしい陽の光を満喫できて、ハッピーなクリスマスになりました。
どのくらい、そこにいたのか分かりませんが、すっかり満足して駅に戻りました。
カスカイスとリスボンを結ぶ列車は日中、20分おきに走っているので、便利です。