【2022年11月】スペイン、バルセロナにあるサンタ・マリア・デル・マル教会を探して行きました。
なぜわざわざここに行ったかというと、ガイドブックの写真で見ると、正面が丸みを帯びていて、独特な形に見えたからです。
でも、行ってみたら、普通でした。
単に、ガイドブックの写真が広角レンズで撮ったものだったのです。
確かに、教会前の広場があまり広くなく、ファサード全体を一枚の写真に収めるためには広角レンズが必要だったのでしょう。
正直なところ、ちょっとがっかりしました。
そして、入ってみたら、ちょうどミサの真っ最中。
正午からのミサは、インターナショナル・ミサと銘打っていて、一部、英語も聞こえました。
私達は、歩き疲れていたところだったので、腰かけて見ることに。
夫によると、ミサの進行は、イタリアのと同様とのこと。
でも途中で、「我々は大きな家族」と歌いながら、お遊戯(?)をする場面があり、これは他ではないようでした。
私はVillage Peole のYMCAを思い出したのですが、不謹慎でしょうか。
パイプオルガンの演奏はとっても美しかったです。
司祭は歌えなければならないのですねー。
これを見て思ったのですが、ミサというのはちょっとしたパフォーマンスで、教会は劇場に似ています。
これまで思ったことがなかったことですけれど。
前方で語りや歌が演じられ、ずらっと並んだ椅子に腰かけた観客が、それをありがたく聞くわけですから。
そのせいか、確かに、教会がパフォーマンス会場に使われるという事がままあります。
さて、ミサも一通り終わってコムニオン(パンとワインの拝領)が始まったので、私達は静かにその場を離れました。
というわけで、教会の隅々までは見られませんでしたが、良い体験でした。
この教会は1329年に作り始められ、1383年にできあがったもの。
当時ここは海に面していたそうで、港湾労働者などの教区民が時間を割いて建設に携わったのだそうです。
近年では、スペイン内戦が始まった当初の1936年に、教権に反対する人たちによる放火があり、11日燃え続けたという歴史があるとのことです。
私達はここを出た後、近所にあったピンチョスの店でランチとしました。
ピンチョスに刺さっているつまようじの数でお会計をするというシステムで、ちょっと回転ずし風。
そもそも、パンの上に具が乗っているという形のピンチョスそのものも、ご飯の上に具が乗っているお寿司に通じるものがあると思います。
私が5個、夫が6個食べ、グラスワインを1杯ずつ飲んで全部で€35ほど(5000円弱)とお手頃なお値段でした。