人口: 約133.1万人
市外局番: 02
ナンバープレート: MI
面積: 181.8平方km
ルネサンス時代の傑作を生みだした芸術と、ミラノ・コレクションで知られる世界最先端のファッションの街として有名です。
過去に一度でもミラノに訪れた人なら感じるかもしれませんが、ミラノは他のイタリアの都市と比べて牧歌的、歴史的空気はあまり感じられません。
歴史的都市構造を残しつつ、それに埋もれることなく経済的な面においてどこよりも発展してきた街です。
ローマやフィレンツェは歴史を楽しむ街であり、ミラノは現代のイタリアを楽しめる街といえるでしょう。
イタリア屈指の観光都市であるミラノには、歴史、美術、建築、ファッションなどたくさんの見どころが詰まっています。
多くの見どころがミラノ旧市街に集中していますが、その時代背景は様々です。
お楽しみのショッピングはもちろんですが、名所旧跡を訪れて、この町がくぐり抜けてきた歴史を肌で感じてみるのもミラノの楽しみ方の一つでしょう。
ミラノで一、二を競う人気観光スポットで、まさに街のシンボルとして名高いミラノ大聖堂。
イタリア語で”ドゥオーモ”と呼ばれるこの大聖堂は、その建設に500年ほどの長い年月を費やし完成したといわれる、世界最大のゴシック建築です。
細かな装飾のファザード、135本にもなる尖塔に飾られた聖者像は、この教会を美しいレース細工のように見せます。
また、屋上テラスへはエレベーターで昇ることができ、ミラノの街を一望することができます。
ミラノにはアーケードがいくつもありますが、その中でもこの19世紀に造られたガラス天井のアーケードは最も有名です。
モザイクで彩られた舗道の両側には、おしゃれなブティック、レストラン、カフェなどが並びます。
アーケードの中心には、牡牛のモザイク画が足元にあり、この画の股間部分にかかとを付けて回っている人が見られます。
これは「幸せを呼ぶ」と古くからミラノで行われてきたおまじないの行為ですので、近くを通りがかったらぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
ダ・ヴィンチの名画「最後の晩餐」があることで有名なドミニコ派の教会。
世界中で知らない人はいないのではないかというほど有名なこの作品は、修道院の食堂の壁に描かれています。
作品の劣化が厳しいので、少しでも絵の状態を保てるように見学は完全予約制。
見学時間も一人15分という厳しいコントロールがされているので、時間には遅れないようにしましょう。
1778年に完成した、イタリアを代表する格式の高いオペラハウス。
有名なヴェルディの「オテロ」が初演されるなど、数々の名演が喝采を浴びてきました。
美しい豪華絢爛な内装と共に作り出される圧倒的なオーラは、オペラの公演時には特に際立って感じられます。
もしも公演に行くチャンスがあれば、ぜひその独特の雰囲気を肌に感じてみてください。
ブラマンテやダ・ヴィンチも携わり、14世紀後半にミラノの領主であったスフォルツァ家が建てた美しい城。
ミラノを代表するルネサンス建築の一つで、威厳に満ち溢れた塔と城壁は圧巻です。
現在は一部が博物館として使用され、ミラノ周辺に関わる重要な美術品が所蔵されています。
ミラノの気候は日本の東京とほぼ同じと考えて問題ありません。
朝晩は春夏関係なく冷え込むことがありますので、暖かい季節の旅行でも一枚羽織れるものを持っていくと良いでしょう。
10月以降は東京の冬よりも寒さが厳しいので、しっかりとした防寒具が必要です。
ミラノの軌跡の始まりは紀元前4世紀、現在のミラノの地にケルト人が居住していた時代にまで遡ります。
ローマ帝国に組み込まれ、都市として活気が溢れていったのは紀元前222年のことです。
紀元前3世紀からは東ローマ帝国、東ゴート族、ロンバルト王国、スペイン、そしてオーストリアなどに次々と支配されてきました。
1447年から1470年にかけては統治者がビスコンティ家、スフォルツァ家へと変わっていき、文化に富んだ洗練された都市として一時代を築いていきます。
中でもスフォルツァ家の働きによって、ミラノの街は一層の発展を遂げます。
有名なスフォルツェスコ城や、街のシンボルであるドゥオーモ大聖堂はこの時代に建築されました。
また、ブラマンテやダ・ヴィンチなどの著名な建築家たちを街に招き寄せ、ミラノの経済と文化の振興に多大な影響を与えます。
その後、1861年に国が統一しイタリア王国となったあとは、ヨーロッパを代表する主要商業都市となり、現在に至ります。
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