シムラーはインド北部のヒマーチャル・プラデーシュ州の州都で、ヒマラヤ地方を代表する山岳都市のひとつです。標高2,000メートルを超える山の斜面に町が広がり、森林に覆われた山々の景色とイギリス統治時代の建築で知られています。
シムラーが大きく発展したのは19世紀です。インド平原部の厳しい夏の暑さを避けるため、多くのイギリス人がこの地域を訪れるようになりました。1864年には英領インドの夏の首都となり、夏季には政治や行政の中心として重要な役割を果たしました。
現在も町にはゴシック・リヴァイヴァル様式やチューダー様式の建物が残り、ヒンドゥー寺院や市場とともにシムラー独特の景観を作っています。
町の中心となるのがザ・リッジです。山々を望む広い歩行者エリアで、ここには19世紀に建てられたクライスト・チャーチがあります。黄色い外観が特徴的で、シムラーを代表する建物のひとつです。
近くにはモール・ロードが延びています。ショップやカフェ、歴史的な建物が並び、町を散策する際の中心となる通りです。
イギリス統治時代を代表する建築がヴァイスリーガル・ロッジです。インド総督の夏の邸宅として建設され、現在はインド高等研究所として利用されています。建物の周囲には広い庭園があります。
町を見下ろす丘には、ヒンドゥー教の神ハヌマーンを祀るジャクー寺院があります。周辺からはシムラーの市街地とヒマラヤの山々を眺めることができます。
シムラーへの移動そのものも旅の見どころです。世界遺産に登録されているカルカ=シムラー鉄道は、山や谷を縫うように走り、多くの橋やトンネルを通過します。
3月から6月は比較的過ごしやすく、街歩きに適した季節です。秋は山々が見渡しやすく、冬には気温が氷点下まで下がり、雪が降ることもあります。
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