ラーワルピンディーはパキスタン北部を代表する大都市のひとつで、首都イスラマバードのすぐ隣に位置しています。現在では二つの都市が大きな都市圏を形成していますが、その雰囲気は大きく異なります。計画都市として整備されたイスラマバードに対し、ラーワルピンディーには昔ながらの市場や商店街、人々で賑わう路地が残り、パキスタンの日常生活を身近に感じることができます。
地元ではピンディーという愛称でも呼ばれています。パンジャーブ地方と北部地域を結ぶ交通の要衝として長い歴史を持ち、イギリス統治時代には重要な軍事拠点として発展しました。現在も軍との関係が深い都市ですが、旅行者にとっての魅力は活気あふれるバザールや歴史的な街並みにあります。
ラーワルピンディーを代表する場所のひとつがラジャ・バザールです。旧市街の中心に広がる大きな市場で、細い通りには衣料品、布、香辛料、果物、日用品などを扱う店や露店が並びます。地元料理を味わえる小さな食堂もあり、街の活気を体験するのに適した場所です。
歴史あるバブラ・バザール周辺にも古い建物が残り、かつて多様な文化や宗教を持つ人々が暮らしていた時代の面影を見ることができます。
市内には多くのモスクがあるほか、1947年のインド・パキスタン分離独立以前に暮らしていたヒンドゥー教徒やシク教徒に関連する建築も残されています。
隣接するイスラマバードと組み合わせて訪れると、二つの都市の違いがより明確に感じられます。
観光には比較的過ごしやすい春と秋がおすすめです。夏は非常に暑くなるため、街歩きには注意が必要です。
歴史ある市場と活気に満ちた街並みを持つラーワルピンディーは、パキスタンの都市の日常を感じられる興味深い旅先です。
[1996年9月]40日を超える長期に渡った中国・パキスタン旅行も終盤…