人口: 約492.5万人

面積: 18,400平方km

行政区: 7県

東はアドリア海、北はオーストリアと国境を接するイタリア北東部の州、ヴェネト

州都ヴェネツィアをはじめ、ヴェローナ、ヴィチェンツァ、パドヴァ、バッサーノ・デル・グラッパなどの主要な都市が集まっています。

歴史、芸術を堪能できる都市が散在する他に、北部山間部ではスキーやトレッキングなども楽しむことができます。

ヴェネトの観光名所

イタリア屈指の観光地であるヴェネツィアの陰に隠れがちですが、同じヴェネト州にもたくさんの魅力ある街が存在します。

豊かな自然はもちろん、世界遺産に登録されている歴史的建造物や街並みなど見どころは尽きません。

イタリアのその他の主要な都市はほとんど行ってしまったという方や、北イタリアをゆっくりと旅行したいと考えている方には、ヴェネト州の観光がうってつけです。

ヴェローナ

ロミオとジュリエットの舞台となったことで知られているヴェローナ。

その街並みは、中世そのままに保存されていて、古代ローマ時代の円形競技場を含む中心地は世界遺産に登録されています。

自然も豊かな美しい街で、治安もいいので観光に最適です。

パドヴァ

ヴェネツィア、ヴェローナに次ぐヴェネト州第3の街として知られる古都・パドヴァ。

古代より交通の要所として栄え、豊かな歴史遺産にあふれています。

世界遺産に登録されている世界最古の植物園「オルト・ボタニコ」、パドヴァのシンボル「サンタントニオ大聖堂」などの有名な観光地があります。

ヴィチェンツァ

建築家アンドレア・パッラーディオによる建築物で有名な街、ヴィチェンツァ。

市の内外にある彼が手掛けたローマ様式の壮麗な建物の数々は、世界遺産に登録されています。

その中でも代表的な「オリンピコ劇場」や、街中に点在する優雅なヴィッラ(邸宅)はまさに必見です。

バッサーノ・デル・グラッパ

パドヴァの北東に位置するヴィチェンツァ県の町です。

町の背後にはD.O.Pチーズの産地として有名なアジアゴ山、この地の名前の由来でもあるグラッパ山が控えます。

その名の通り、アルコール度数の高いお酒・グラッパの生産が盛んで、町のあちこちのお店で味わうことができます。

町のシンボルである屋根付き橋、ポンテ・ヴェッキオ、通称アルビーニ橋からの景色は、まるで絵葉書のように美しく、必見です。

ヴェネトの天候

ヴェネト州は面積が広く、海から丘陵地帯までと地理的にも多様なため、気候は地域によって大きく異なります

基本的には、沿岸部や平野部は温暖で、内陸の標高の高い場所は一年を通し湿度が高く、冬は特別冷え込む気候と覚えていれば問題ないでしょう。

降水量も地域によって異なりますが、低地では雨と共に農霧もよく見られます。

ヴェネトの歴史

ヴェネト州は、ロンゴバルド族やフランク王国などの支配を受けていた地域が一時大半を占めていました。

7世紀以降、大いに経済力を発揮していたヴェネツィア共和国に組み込まれ、中継貿易の拠点として地中海沿岸を制する大国にまで上り詰めます。

その後、貿易拠点としての地位は少しずつ弱まっていきますが、パトロンとして数々の芸術、科学に大きく貢献しました。

現在はヴェネツィアを中心としたヴェネト州の一帯は、ローマやフィレンツェに並ぶ一大観光地として世界中で知られています。

記事

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