人口: 約157.5万人
面積: 5,416平方km
行政区: 4県
イタリアの北西部、フランスとの国境にあるリグーリア州は、長さ約250kmにも及ぶ美しい海岸線を持つことで知られる気候が温暖なリゾート地。
入り組んだ海岸線の絶景は世界的にも有名で、「イタリアン・リヴィエラ海岸」とも呼ばれています。
平地がほとんどなく、アルプス山脈やアペニン山脈といった山々が土地の大半を占めます。
そんな山地と海岸線が作り出す景色がとても美しい上、州都ジェノヴァはイタリア最大級の港湾都市として栄えています。
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狭い土地にカラフルな家々が連なるリグーリア州は、他のイタリアの州にも増して、写真の撮り甲斐のある地方です。
細長い土地には海の幸、山の幸がふんだんにあり、オリーブオイルやワインなどの農業はもちろん、花弁栽培も盛んで、国内生産量の半分を占めると言われます。
魚やハーブ類中心のリグーリア料理は日本人の味覚にもよく合っていて、おすすめですよ。
こちらのページで紹介。
リヴィエラ海岸の東端にあるポルトヴェーネレは、街全体が世界遺産に登録された入り江の街。
海沿いに並ぶカラフルな建物、険しい崖、そして美しい海という素晴らしい組み合わせを持つこの街の景観は、およそ1000年もの間、変わらず維持されているそうです。
岩の上に佇むサン・ピエトロ教会は、まるで要塞のような厳格な雰囲気を持つポルトヴェーネレの人気観光スポット。
新鮮な魚介類や、この地方の名産品であるトロフィエのパスタを食べながら、美しい風景をぜひ体感してみてください。
天然の入り江に囲まれた、静かで美しい港町ポルトフィーノ。
日本ではまだあまり知られていませんが、欧米のセレブや有名スポーツ選手などがお忍びでやってくる、世界に名だたる高級リゾート地の一つです。
もともとは漁港だった港に、今は自家用クルーザーなどが停泊。
有名ブランドの店やレストランなどが並び、セレブな気分に浸りたい向きには絶好の町です。
丘に上れば、町全体の景色を楽しむこともできますので、足を延ばしてみましょう。
リグーリア州で一番人気の観光地と言えば、チンクエテッレ(五つの土地)でしょう。
州都ジェノヴァの東側に、西から順番に、モンテロッソ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオ・マッジョーレと、五つのそれは可愛らしい色とりどりの家々が重なる村が続きます。
船で海から訪れるもよし、ローカル線でのんびり行くのもよし、特にマナローラとリオ・マッジョーレ間は「愛の小道」というロマンチックな遊歩道がありますから、歩くのが一番かもしれません。
リグーリア州の海岸部は、穏やかな地中海気候として知られ、イタリア北部に位置していながら、冬季でも寒さはさほど厳しくありません。
ただし、ジェノヴァ湾を取り囲む海岸線一帯は、山岳地帯から北風が直接吹き付けるため気温も若干低くなります。
例えば7月のジェノヴァは20度から27度程度と、日本と比べるとむしろ過ごしやすい気温といえます。
年間雨量も1000~1200ミリという、イタリアの平均値と変わらないものなので特に大雨を心配する必要はありませんが、念のため折り畳み傘を1本持っておきましょう。
リグーリア州がイタリアの歴史上重要になってくるのは11世紀、ジェノヴァを中心に力を蓄え、当時のヴェネツィア共和国と覇権を争う一大海洋共和国となった頃です。
しかし、国内の争いが激化して都市国家としての力が減退、さらにナポレオン、ハプスブルク家に翻弄される時代が続き、19世紀にはサルデーニャ王国に併合されてしまいます。
中世以降、政治的な大国であり続けることはできなかったといえるでしょう。
半面、貿易港として経済の面では勢力を伸ばしたほか、コロンブスや、イタリア統一運動時代に活躍したマッツィーニ、ガリバルディなどの人材を生み出したことで知られます。
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