ハーン宮殿とクリミア・タタール文化が残る歴史の町

バフチサライはクリミア半島内陸部の山々に囲まれた谷にある歴史的な町です。その名は「庭園の宮殿」という意味に由来するとされ、町を代表するハーン宮殿と深く結びついています。16世紀以降、バフチサライはギレイ家が統治したクリミア・ハン国の首都となり、オスマン帝国とも密接な関係を持っていました。

現在もこの町には、テュルク系のイスラム教徒であるクリミア・タタール人の文化が色濃く残されています。その歴史には、1944年にスターリン政権によって行われた大規模な強制移住という悲劇もあります。モスクや歴史的建築を通して、半島のほかの都市とは異なる文化に触れることができます。

周辺には岩壁や谷、岩を利用した古い集落もあり、歴史と自然を一緒に楽しめる場所です。

見どころ

最大の見どころは**ハーン宮殿(ハンサライ)**です。16世紀からクリミア・ハン国の君主の宮殿として整備され、内部には中庭、居住空間、庭園、モスク、噴水などがあります。

特に有名なのが涙の泉で、ロシアの詩人アレクサンドル・プーシキンの作品によっても知られるようになりました。宮殿内には2本のミナレットを持つハーン・ジャーミーもあります。

郊外には岩壁に造られた**ウスペンスキー修道院(生神女就寝修道院)**があります。狭い谷の断崖に教会や修道院施設が設けられ、一部は岩を直接利用しています。

さらに谷を進むと、高台に築かれた古代の要塞都市チュフト・カレがあります。歴史的建築や岩を利用した構造物が残されています。

ベストシーズン

街と周辺を歩いて巡るなら、気候が比較的穏やかな春と初秋が適しています。

現在の地政学的・治安状況を考慮し、クリミアへの渡航を検討する場合は最新の公的な渡航情報を事前に確認する必要があります。

記事

洞窟修道院

[2013年7月]クリミア半島のバフチサライには洞窟修道院、ウスペンス…