【2015年9月】ドレスデンのツヴィンガー宮殿には見るところがいろいろあるようですが、私達はその中の絵画館アルテ・マイスターに直行しました。
館内は撮影厳禁ですが、階段の部分を素早く撮ったのがこの写真です。
ここにはラファエロの「システィーナのマドンナ」があります。
1753年にアウグスト1世が大枚をはたいて、イタリアのピアチェンツァの教会から買い取ったものです。
どのくらいの大枚かというと、何もない所に町が一つ建てられるほどのお金だったと、たまたま居合わせた、たくさんの子供を引き連れた日本人のガイドが説明していました。
アウグストの一番高い買い物だったとか。
ここで大きな疑問。
それだけの大金を得たピアチェンツァの教会は、それを何に使ったのでしょう。
ともかく、私達は少し前にピアチェンツァでこの絵のことに親しんでいたので、実物が見られてとても嬉しかったです。
この絵画館にはアウグスト1世と息子のアウグスト2世が18世紀半ばまでに買いあさった絵が集められています。
宮殿内では手狭になったので、わざわざこの絵画館を建設したとのこと。
フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」もあります。
第二次大戦中には絵は疎開、その後、ソ連軍が戦利品として旧ソ連へもっていきましたが、戦後、殆どが返還されたそうです。