【2022年4月】ブルガリア南西部の村、メルニックの宿で頼んだタクシーが来ました。
ここからまずは、ロジェン修道院へ行きます。
そうなのです、ブルガリアで観光名所と言ったら、修道院なのです。
ロジェン修道院は、数日前に行ったバチコヴォ僧院より小粒ですが、中庭にある教会をぐるっと修道士の居住空間が囲むという形は同じ。
この修道院はちょっと危なげな木造りで、浅草の花やしきのジェットコースター(今もあるかな?)を思い出しました。
13世紀に起源を持つ修道院らしいです。
中庭の教会では、子供の洗礼式と思われる行事が進行中。
神父さんは、十字架がたくさん付いたガウンを着ていて、子供は怖がって泣いていました。
今回はじっくり眺められませんでしたが、いつだったか、クリミア半島のセバストポリでたまたま見た正教の洗礼式では、子供の髪を少し切るという場面があったので、そりゃあ、子供は嫌がるでしょう。
このセレモニーが終わった後、家族の人々が外に出てきた場面では、一行の中のおばさんが大きなパンを披露していました。
どんな意味合いがあるのかな。
修道士の台所と食堂が公開されていましたので、覗きました。
飾り気のない部屋に細長ーいテーブルが置かれていました。
雰囲気的には、今は使われていない様子。
現在、何人修道士がいるのかは不明でした。
敷地の外では、係の人が芝刈りに余念がありません。
私達は西欧のイースター休みを利用してこの旅行をしているわけですが、東欧ではイースターがこの一週間後なので、その準備をしていたのかもしれません。
さて、ロジェン修道院見学の後は、ソフィアへのバスが出るサンダスキの町へ。
見学中に待っていてもらったタクシーの運転手は若者ですが、言葉は通じませんでした。
道中、ずっと同じ音楽を繰り返しかけていたのですが、その音楽が少しロシア民謡風で情緒があります。
この運転手、この歌で歌合戦にでも出るのでしょうか。
聞きたかったけれど、言葉が通じず、残念。
サンダンスキで彼とお別れし、1時間15分ぐらいのバス待ち態勢に入りました。
小腹が空いたので、ここの食堂でスナック、と思ったら、ちゃんとした食事ができました。
その内容が期待をはるかに上回るレベル。
食堂のおじさんが、自家製英語で説明してくれたのですが、私はその中から「ビューティフル・チキン」を選びました。
何かと思ったら、チーズ、ガーキン、にんじんが中に詰まったローストチキン。
プレゼンテーションこそシンプルでしたが、これがなかなかのお味。
夫は「シュニッツェル」と言われた揚げたお肉を選び、「肉の質が良い」と満足していました。
ワインは黄色い「白ワイン」。
プラスチックの大きな容器から、かなり大きなプラスチックのコップに並々とついでくれて、まるでビールのよう。
少し甘くて、軽いワインでした。
この食事のおかげで、バス待ちの時間があっという間に過ぎました。