【1999年5月】イランのカスピ海沿岸の町、バンダレ・アンザリーで一泊した翌日、朝食は水際のカフェで。
ガイドのハリルが、この地方の名産の蜂蜜とクリームを買ってきて、それが朝ごはんになりました。
この蜂蜜、ハチの巣ごと食べます。
これは、初めての体験でした。
そして、すんごく美味しかったです。
その後、この辺りに広がっているアンザリ湿原をボートで巡りました。
と書くと、のんびり手漕ぎボートで、のようなイメージですが、これがモーターボートですっ飛ばすのです。
この湿原は野鳥の生地として知られ、睡蓮が咲くと、一面がピンク色になって美しいらしいですが、残念ながら、睡蓮には早すぎました。
それでも、緑の中を疾走するのはとても気持ち良かったです。
英語を話さない船頭さんが身振り手振りで一生懸命、コミュニケーションをとろうとするその様子も感じが良く、楽しいひと時でした。
陸に戻って、さっそく次の目的地へ移動です。
何しろ、2週間そこそこの短期間に、たくさんある行きたい所をできる限り網羅したツアーなので、忙しいのです。
途中、名も知らぬ町で運転手のアリとハリルがスイカを買いました。
その間、車で待っていたのですが、窓から町の風景を撮っていたら、それに気づいたおじさん二人が、自分たちも撮れ、と手振りで言うので、撮ったら、嬉しそうに手を振りました。
英語の先生だという地元の人とも、ちょっとした交流。
イランの人々は往々にして、皆、親切で良い感じです。
さらに進んで、緑に囲まれた気持ちの良い山麓で、またもケバブのランチ。
ケバブは好きなので良いのですが・・・。
ケバブを焼いている人達もフレンドリーな感じだったので、焼いているところを写真に撮りたいと言ってカメラを向けたら、それまでの笑顔が引いて、こわばった顔で直立不動の体勢に入ってしまいました。
あまり写真慣れしていないようです。
こういう山の中での食事などは、バスを乗り継いで移動する個人旅行では無理だな、と思いながら、感謝してケバブを頬張ったことでした。