【2017年9月】ギリシャのザキントス島にはウミガメがいます。
ウミガメを見に行くのも、この島の観光の目玉です。
私達はザキントスタウンのエージェントのオフィスから車で、船が出るラガナスという村へ。
道中や、この村の近辺には、ツーリスト向けホテルや店が軒を連ねているのですが、その様子が昔行ったスペインのマヨルカ島の猥雑なリゾート地に似ていたので、私達はこんなところに泊まらずザキントスタウン内のホテルにして良かったなあと胸をなでおろした次第。
着いた港で待っていたのは、円形の窓があるちょっと気取った形のグラスボートで、20人ほどが乗り込みました。
まずは海底にカメがじっとしているところへ。
辺りは砂地で、ほかに魚は全く見当たりませんでした。
船底の窓から見た感じでは、長さ50センチぐらいのものかなと思ったのですが、カレッタカレッタというのが正式名のこのウミガメ、長さの平均は1メートル15センチで、大きいものだと2メートルにも達するのだそうです。
呼吸のために水面に姿を現すのを待ったのですが、カメが全く動かなかったので、我々の船は諦めて、ケリ・ケーブへ。
ここは島の南端です。
北端にあるブルー・ケーブと同様、海水の浸食でできた洞窟がいくつかあり、船はそのうちの一つに入り込んで中の様子を見た後、例によって近くに碇をおろして、水泳タイム。
またも救命胴衣を着けて飛び込みました。
ここの海はエメラルド色。
その後、ウミガメが産卵するというマラソニシ島のビーチに移動して、一時間のフリータイムとなりました。
カメは3月にここに来て交尾し5月末に産卵、8月末に去っていくといいます。
産み落とされた卵の6割から7割が40~60日後に孵化し、5センチぐらいの小さいカメが海に向かって這っていくのだそうです。
海までたどり着けたカメは大人になるまで戻ってきませんが、産卵するために戻ってくる際には、自分が生まれたまさにそのビーチに戻るのだとか。
でも無事に大人になれるカメは1000匹に1匹程度のごく少数なのだそうです。
私達がマラソニシ島に行った9月末にはカメはいなかったのですが、島の内部は立ち入り禁止となっていました。
きれいな海で水遊びをして時間を過ごしました。
この島からの帰り、またウミガメがいる辺りに戻ったら、今度は二匹が一緒にいて泳いているところが見られました。
そして、ついに、この二匹が息をするために水面に姿を現したのです。
その姿を見たら、確かに大きな動物で、長さ1メートルは優にあるのがよくわかりました。
残念ながら、同船した他の人々が大きすぎて、私は彼らの隙間からしか覗けなかったので、写真は撮れませんでしたが。