【2016年2月】この写真は、ビチェリンというイタリアのトリノで生まれた暖かい飲み物です。
エスプレッソとチョコレートとミルクが層になっていて、小さなグラスで出されるのが特徴です。
というか、ビチェリンというのは、この地方の方言で「小さなグラス」という意味なのだそうです。
「ビチェリンあります」と書かれたカフェが数多くある中、今回はそのオリジナルと言われているカフェ・アル・ビチェリンに行きました。
1763年に創設された歴史のあるカフェです。
現在あるのは、19世紀に建て替えられたものだそうです。
とても小さいカフェで、入ると奥の正面にカウンターがあり、両側にろうそくが灯った丸い大理石のテーブルが並んでいます。
木製の壁や鏡が 古めかしい雰囲気を醸し出していました。
肝心の飲み物は三つの要素が程よく混ざっていて、甘すぎず、美味しかったです。
有名店なので、ツーリストも入ってましたが、地元民もふつうにコーヒーを飲みに来ていました。
切り盛りしているのは女性でしたが、これもこの店の伝統なのだそうです。
創設したのは男性ですが、すぐに女性がマネージするカフェとして名を知られ、当時としては珍しく、女性客が安心して訪れることができたとのこと。
さらに、庶民も貴族も肩を並べてビチェリンを飲んだというのも特徴だそうです。