【2015年1月】ベトナムの世界遺産、ミーソン遺跡を見学しました。
ここは2世紀から続いたチャンパ王国のお寺だったところです。
現在のベトナムの国土はその昔、北から、ベトナム、チャンパ、カンボジアの三つの国に分かれていたそうです。
13世紀のあるとき、チャンパの王がベトナムの王族の娘に惚れ込んで、結婚しました。
ところがこのチャンパ王が間もなく急死。
当時、王が死ぬと、奥さんも妾も皆、一緒に殺されて墓に入れられる風習があったそうで、「そんなんで娘を殺されてはたまらない」と、北のベトナムが南のチャンパに攻めてきました。
王を亡くしたばかりのチャンパは兵力が弱っていて、さらに南に逃げ延び、王国はやがて滅亡。
でも今も、チャンパ王国の民族、チャム族は15万人ぐらいの少数民族として残っているのだそうです。
遺跡は殆どがレンガでできています。
不思議なことに、オリジナルのレンガには苔が生えず、赤いレンガ色が鮮やかでしたが、修復に使われたレンガは苔で真っ黒くなっていました。