【2022年11月】スペイン、バルセロナでの最終日、荷物をホテルに預けて、ガウディ作の有名な教会、サグラダ・ファミリアに歩いて行きました。
前にも書きましたが、歩いてみると、バルセロナには普通の建物も装飾的なものが多く、ガウディが突出しているのではないように感じます。
逆にこういう環境だから、ガウディが生まれたのかもしれませんが。
サグラダ・ファミリアは、年間450万人もの観光客を集めるスペイン一のアトラクションだそうです。
ガウディが、1882年に受注して以来、一生を捧げた建造物で、未完であることでも知られます。
資金が枯渇した際には、ガウディ自身が資金を提供したこともあるそうです。
さて、私達は11時45分からのツアー(1人€40≒5800円)を予約してありました。
少し離れていても説明が聞ける機器を受け取って、外観の説明から聞き始めました。
何しろ、まじめな男性ガイドで、熱心な姿勢は伝わるのですが、正直なところ、話に引き込まれませんでした。
ガイドさんという仕事は向き不向きがあって、一般人向けのガイドは知識量の多さより、芝居ががかったトークができる役者志望の人が向いているのかもしれません。
このガイドさんが二度行ったので頭に入ったのですが、サグラダ・ファミリアは市や教会ではなく、一般人の寄付で建てられているので、時間がかかっているとのこと。
2026年に完成が予定されていますが、新型コロナ禍で中断されたこともあり、これより遅れそうだという話でした。
夫が外観を見て、「もっとカラフルなのかと思っていた」と感想を漏らしましたが、そもそもはもっと色を付ける予定だったそうです。
ところが、色を付ける以前にユネスコが世界遺産に指定してしまったため、現状を変えることができなくなったのだそうです。
キリストの誕生を示す古い方のファサードをじっと見ると、ものすごくたくさんの人物像があるのに驚きました。
土色の外観の入口から一歩中に入ると別世界。
森を表すという明るいモダンな空間です。
ステンドグラスがカラフルでとてもきれいですが、まだ色が付いていない部分も残っていました。
後部の堅い感じの像は、この町の二人の守護聖人の一人である聖ジョージ(カタルーニャ語ではジョルディというらしいですね)。
この聖人は龍を退治したエピソードがよく知られていて、勇ましく荒々しいイメージの像が多いのですが、ここにある像は剣を持っていない平和的な像だとのこと。
と言われても、ちょっと怖いイメージなのですが。
死を表す新しい方のファサードへ出て、その先にある小さい建物の中には教室がありました。
なんでも、サグラダ・ファミリアで働く人々の子供のための学校なのだとか。
ツアー券で、塔に上れたので、ツアー後に上りました。
塔の上で動ける範囲が非常に限られていて残念。
実は私がここに来るのは2度目で、最初の時(1990年代)には、もっとあちらこちら歩けた覚えがあるのですが。
それでも、面白い装飾を間近に見られたのは良かったし、バルセロナを一望できたので良しとしましょう。
ただ、その後が大変。
上りはエレベーターですが、下りは階段なのです。
誰かが500段とか言っていたようでしたし、もう、脚がガクガク。
本当に、観光には体力が要ります。