【2019年4月】とても楽しかった沖縄県宮古島でのホリデー、最終日には亜熱帯の植物が生い茂る熱帯植物園の中にある体験工芸村を訪れました。
木工芸、陶芸、貝細工など九つの工房が並んでいます。
私は結構、地元のクラフトを集めたこういった工芸村は好きなのですが、世界中、こういった所は閑散としているものです。
盛岡市の「盛岡手づくり村」もそうだったし、マルタのゴゾ島の工芸村もしかり。
この宮古島の工芸村もほとんど誰もいませんでした。
牛の角のペンダント作りを提供している小屋があったので、やってみようと入ってみたところ、そこのおじさんが「磨くだけだから、つまんないよ」。
すっかり拍子抜けしました。
商品になっているものがたくさん並んでいて、おじさん曰く「値段も一緒だから、できたのを買ったほうがいいよ」だそうです。
言われた通り、並んでいるものから選んで一つ買いました。
2000円でした。
おじさんは、ペンダントにするための、角を切った物を見せてくれ、熱すると柔らかくなるので、平たくしてペンダントにするのだと教えてくれました。
その他の工房の中に、琉球紅型着物を着付けて写真を撮ってくれる小屋もありました。
この手の仮装撮影も大好きなのですが、一人4000円と高かったので諦めた次第。
どうせやるなら、夫婦で仮装したいですからねえ。
それで、牛角のおじさんが薦めた熱帯植物園内の展望台を目指しました。
途中、きれいな蝶々をたくさん見ました。
蝶々は環境の良い所にしか住めないと言われますが、今回、宮古島ではたくさん見られました。
それから、戦時中の壕の入口もありました。
立て看板によると、海軍第313設営隊の本部として作られた地下壕群がこの植物園付近にあり、34か所の入口があるとのこと。
ネットで調べたら、1944年に敗戦色が強まった際に、宮古島を基地化する動きが出て、650人ほどの設営隊が島に上陸し、その本部として壕を掘ったのだそうです。
ちなみに宮古島の基地化は、今現在も進んでいるようで、ここから遠くない所にある尖閣諸島に中国船が航行しているため、自衛隊がミサイル基地を拡充中だと、タクシーの運転手の一人が話していました。
自衛隊員380人の宿舎ができたばかりで、さらに400人用の宿舎も建設予定されているとか。
それまでゴルフ場だった所をつぶして、自衛隊の空軍基地となったのだそうです。
熱帯植物園に話を戻すと、展望台からの景色はそれほど大したことがなかったです。
この日が曇り空だったせいかもしれません。
そこから下りてきたところで、外国人男性に声をかけられました。
何となく見覚えがあったので、ホテルで働いている人だったかもしれません。
動植物の知識の豊富な人で、八重山ヤシを指さして「こんなに背が伸びるのは他にない」と教えてくれました。
また、この辺りでは、家の中に入ってくる蜘蛛が巨大で、ゴキブリも食べるのだそうです。
蜘蛛が苦手な夫が震えあがっていました。