【2021年9月】たった2泊のイタリアのフィレンツェへの小旅行でしたが、あれこれ充実感のある旅となりました。
ただ、最後の最後まで達成していなかったのは、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナを食べることです。
フィレンツェではビステッカ、と昔から決めていたのですが、今回、ほかのメニューに気がそれて、食べる機会を逸していました。
それで最後のランチに目標を達成。
前日の晩に行ったストリートフードの店で紹介されたOsteria Cucina Casalinga というレストランで、via dei Neri にあります。
列車の時間が3時過ぎと早かったので、このレストランのオープン(正午)と同時に入りました。
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナはご存知の通り、大きな骨付き肉で量が多いのが特徴。
若いころは、それでも物足りないぐらい食べられたものですが、最近はそうもいかないので、前菜無しで、いきなりビステカを注文しました。
「前菜なしなら、このくらい行けるでしょう」とのウエイトレスの口車に乗って、二人で1200グラム。
まあ、骨付きですからねー。
他の客がちらほら入り始め、様々な料理が給仕される中、我々はじーっと待つこと、おそらく30分ぐらい。
でも待った甲斐がありました!
ここのビステッカは切って盛ってあり、岩塩を好みで付けて食べる形。
柔らかくて、ものすごく美味しかったです。
ベジタリアンでなくて本当に良かった、と心の底から思う瞬間でした。
ちなみに、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナで使われている牛肉は、キアニーナというトスカーナ地方の白い牛です。
コレステロール値が低いので、健康にもよろしいのです。
何年か前、キアニーナが登場するトスカーナ地方のお祭りを見に行ったことがあります。
さて、お肉に満足した後はデザート。
私は、器いっぱいのマスカルポーネのクリームにラングドシャが刺さったもの。
これは初めてで、見た目ほどには重すぎなくて、結構気に入りました。
夫はこの地方では定番のヴィンサントとカントゥッチ。
サイドの野菜、ハウスワイン1リットル、コーヒーを含めて、全部で110.50ユーロ(15000円弱)。
このうち、ビステカ1200グラムは66ユーロでした。
大満足のランチを食べ終わったら、あとはもう帰るだけ。
名残惜しい気持ちを引きずりながら、満員のイタロに乗ってミラノへ戻りました。