【2015年4月】この日のツアーで次に行ったのは、ラルナカというキプロスの南東の町です。
ここは古代ギリシャ時代にキティオンと呼ばれていました。
ここに、「キリストの友達」と呼ばれる聖ラザロのお墓の上に建てられた聖ラザロ教会があります。
聖ラザロは30歳の時、いったん死にましたが、4日後にキリストの力で復活した人だそうです。
その後、迫害を受けたためにキプロスに逃げてきて、キティオン最初の司教となりました。
そして60歳で亡くなったそうです。
その後、西暦890年にラザロの遺品が小さい教会の墓で見つかりました。
当時のビザンチン皇帝が、遺品をコンスタンチノープルに送る費用と技術者をキティオンに送ったためにできたのがこの教会です。
でも1972年にラザロの遺品の一部がこの教会の祭壇の下で見つかりました。
つまり、この町の人々が、遺品の一部を皇帝に送らずに、こっそり隠しておいたのですね。
送った方の遺品はその後、紛失したといいます。
これまでと違って、教会内での写真撮影が認められていました。
120のイコンが並ぶイコノスタシスで、信者が口づけをしているのが見えました。