香港の高層ビル

香港の高層ビル

【1996年8月】成田空港から家族に見送られて香港に旅立ちました。

壮大な中国横断の旅の始まりです。

一人旅ではなく、連れと一緒です。

香港 シティ・ワン 高層ビル 27階
高層住宅街シティ・ワン

当時、香港はまだ、中国に返還される前で英国領

車のプレートなど、ところどころが英国風でした。

その頃、香港には友達夫婦が住んでいて、彼らのお宅に宿泊させてもらいました。

高層ビルが52棟 も建ち並ぶシティ・ワンという住宅街です。

彼らの家は32階建ての27階で、1フロアに8軒のアパートが入っていました。

友達から狭いよ、と聞いてはいたのですが、アパート内は聞きしに勝る狭い空間。

でも窓からの景色が圧巻でした。

着いた翌日は、中国のビザ取得など先々の旅行の手配を済ませ、フェリーで香港島へ

天気は最高。

空も海もビル群も良い色をしていました。

ただ、暑さもさることながら、湿気にはまいりました。

すでにタイなどで経験済みの重たい空気です。

香港島ではバスとトラムを乗り継いでヴィクトリア・ピークへ。

香港 香港島 山 高層ビル
山を背景にした高層ビル群

トラムは急傾斜で上り下りするので、首の傾け方で苦労しました。

上からの見晴らしは上々。

特に夜景は絶品だそうです。

ここでなくても、香港では夜景の素晴らしさに目を見張りました。

やはり、高層ビルが建てこんでいるからでしょう。

ところで、香港で食べた料理で後々まで記憶に残ったのはハトです。

香港 レストラン ロースト・ハト 
頭もまるっとローストされたハト

蛇が食べられるのは冬だそうで、代わりに(?)初めてハトを試しました。

友達の家のあるシティ・ワンから歩ける距離のローカル食堂です。

香港では、探せば洋食屋もあるのですが、ビルに入っている食堂街のレストランはたいてい、中華。

けれど、それぞれ得意料理があって、バラエティに富んでいます。

(今思えば、和食に寿司屋、蕎麦屋、とんかつ屋があるようなものですね)

ハトはローストだったのですが、頭までローストされて出てきたのはショック。

香港 九龍半島 旺角 看板 漢字 通り
漢字の看板が道を覆う

でも味はとても美味しく、ショックと共に脳裏に焼き付きました。

香港のウェイターは食器を投げます

もう、それがパフォーマンスであるかのような音をたてて。

叫んでいるかのような人々の話声もかき消されるほどでした。

香港ではそのほか、九龍半島にある旺角という繁華街にも行きました。

これぞ香港。

漢字の看板が道を覆い尽くしているところです。

その中の鳥市場へ。

檻に入れられた鳥が所せまし置かれていて、ピーチク鳴いている狭い通りです。

鳥が苦手な私はぞっとしながら、写真を撮りました。

バッタのような虫がビニールに入れられてたくさん売られていましたが、あれは餌なのでしょうか。

「女人街」も延々歩きましたが、ロンドンのペチコートレインのようで、ひたすら質の悪い物がずらーっと売られていました。

空気がとても汚れているように感じました。

香港 シティ・ワン 市場 鶏売り場
市場の肉屋

そうそう、シティ・ワンの中の市場にも行きました。

色とりどりのの果物類は良かったのですが、肉類の売り場では緊張。

カエルなど良い方で、生きた鶏、ハト、キジなどが小さい籠にぎゅうぎゅうに押し込まれていました。

そして、ここで私は見てしまったのです。

売り手が鶏の首を後ろに折り曲げ、喉の辺りをナイフで掻っ切っているところを。

彼はそれを水が張ってあるらしいポリバケツの中に入れました。

そういうところ繊細な私の妹だったら、失神していたことでしょう。