【2023年4月】イタリアの北西端、ヴァッレ・ダオスタ州のアオスタの観光を続けます。
大聖堂の近くに入口があるローマン・フォーラムとクリプトポルティクスは見ものでした。
クリプトポルティクスとは何かというと、地下に広がる回廊なのです。
何も知らずに入ったら、その広さに驚愕。
柱がずらーっと並んでいて見栄えがします。
アウグストゥス帝時代のものだそうです。
ローマ時代の公共広場(フォーラム)の北の部分を占めていて、今、大聖堂が建っている辺りには、双子の寺院が建っていたとみられるとのこと。
聖なる部分と高貴な人々の住まいを結ぶ通り道だったと考えられているようです。
一番奥の部分で、当時の様子を再現したCGのビデオが流れていましたが、残念ながら、説明がフランス語でした。
フランス語、イタリア語、英語を交互にやっているようで、夫によると、「不運だと1時間待たなくちゃいけない」とそこにいた人が言っていたそうです。
何しろフランスに近いのでフランス語が幅を利かせています。
モンテ・ビアンコ(モンブラン)の下をくぐるトンネルがあるようで、ツーリストの大半もフランス人です。
私達は待つ時間はなかったので、画面だけしばらく見て諦めました。
とにかく、古代ローマ人のスケールの大きさには感心します。
それから、そばの大聖堂も覗いてみました。
4世紀からの歴史がある教会だそうですが、その後の各時代にいろいろ付け加えられて、現在の姿になったとのこと。
ここは中より、正面のデコレーションに惹かれました。
最後の晩餐の色付きレリーフが目を引くし、周りもカラフルです。
アオスタ観光、最後に行ったのは、5世紀のお墓の跡。
割と最近の調査で、最初のアオスタ司教がここに眠っているのが分かったそうです。
でもここは所詮、遺跡。
考古学の知識がない我々には、それほど面白くありませんでした。
以上で見学を終え、軽いランチを食べてヴァッレ・ダオスタ州への小旅行が終わりました。