【2010年8月】4泊5日のスコットランドのハイランドを巡るツアーも、とうとう最終日。
ひたすらエディンバラへの長い道のりを走りました。
途中、行きがけにも寄ったアイリーン・ドナン城で休息。
行きとは別のアングルでお城を愛でました。
ツアーの記念写真も、ここで。
「へえ、英国のツアーでも集合写真を撮るんだ」と思ったわけですが、これはツアーの面々の自発的な行動で、予め組まれていたものではありません。
たまたま、そこにいた人に撮ってもらったというだけです。
オーガナイズしてくれたカナダ人のカップルが後で送ってくれたのですが、なかなか上手に撮れていました。
その後、有名なネス湖沿いの町、フォート・オーガスタスに寄ってランチ。
この時にネス湖がらみで聞いた話:アイルランドのお坊さん、コロンバという人がスコットランドにキリスト教を広めたそうですが、この人はネス湖の恐竜を恐れず、退治しに行ったという伝説があり、それが布教に一役買ったのだそうです。
私は、ネス湖のネッシーがそんな昔からいたことに驚愕しました。
そりゃ恐竜ですから大昔からいたのでしょうけれど、コロンバの時代というのは調べてみたら、6世紀。
その当時から、この湖には恐竜がいると言われていて、それが今につながっているわけですね。
ここに行き着くまでに、「ファイブ・シスターズ」と呼ばれる5連山がありました。
その謂れが、面白かったので紹介します:
『昔々、この地方に6人の美しい姉妹がいました。
ある時、アイルランドから来た男が、そのうちの一人にほれ込み、嫁にもらって故郷に連れて帰りたいと切望しました。
けれど、その娘は姉妹のことを思って行くのを渋りました。
すると男は「俺の5人の兄弟をここに送り込んで、姉さんたちと結婚させるから」と約束。
娘はこれを信じて、男と共に立ち去りました。
残された5人は期待を胸に、5人の男たちを待ちましたが、いつまでたっても来ません。
そのうちに容姿が衰えることを恐れ、5人は村のまじない師に美貌を保つ方法を尋ねに行きました。
まじない師は「美しさを保つにはコレしかない」と、5人を山に変えましたとさ。』
ガイドのマイケルによると、この逸話の教えはアイルランド男を信用してはいけない、ということだとか。
「待ち過ぎてはいけない、というのが教えなんじゃないの」と言った人もいましたが。
エディンバラへの最終段階で、ピトロッホリーという町に立ち寄りました。
この町に良い印象を持っている人には申し訳ないけれど、イヤな所です。
町自体はツーリスト向けにそこそこ可愛らしく仕立ててあり、土産物屋も豊富ですが、ここの人々の心根が嫌いです。
ほんのちょっとしたお土産を買ったのですが、5ペンスのおつりが要ったのに、年配の店員は、まるで私がおつり無しのぴったりの金額を払ったかのように振る舞い、こっちの思い違いかな、と思わせるような態度。
たかが5ペンス(8円ほど)ですが、根性が腐っていると思いませんか。
今回が初めてなら、たまたま悪い人に当たったと思うだけですが、実は遥か昔にも、私はこの町ではイヤな目にあったのです。
予約してあった宿が手違いで予約できてないとかで、宿主の妹が始めたという場末の全く良くない宿に回されたあげく、予約金をだまし取られそうになったのでした。
今回のツアーでも、ガイドが「ここだけは駐車料金が要るんだよ」とこぼしていました。
というわけで、最後はちょっとむっとしましたが、全体的には満足度がかなり高いツアーでした。
エディンバラに着いた時には、ツアーの人々とはまるで古くからの友人かのような調子で分かれの挨拶を交わしたことでした。