【2013年3月】このイースターには南イタリアのプーリア州へ家族旅行しました。
最初の目的地はこの地方で一番有名なアルベロベッロです。
トゥルッロ(複数形がトゥルッリ)というとんがり屋根の家が1500軒ほども密集している町で、その様子には思わず「ほぅっ」と声が上がります。
私は二度目でしたが、おとぎ話の舞台のような風景に、やっぱりわくわくしました。
けれど、17世紀にトゥルッリが建てられた理由はおとぎ話から程遠い現実的なものだそうです。
この家屋は石灰石が積み重なってできていますが、石と石をセメントで固めていないため、崩そうと思ったら割と簡単に崩せるとのこと。
それで、税務署の視察があるたびに壊し、彼らが去るとまた建てていたという話。
脱税目的だなんて、いかにもイタリアらしいじゃありませんか・・・なんて言ったら、イタリア人に失礼でしょうかね。
トゥルッリはアルベロベッロの外にも点々とあります。
オリーブ畑の中に古いトゥルッロが建っている様子は趣深く、うっとりするほどです。