【2021年11月】スペインのアンダルシア地方にある小さい町、カルモナでのことです。
着いた時間が午後4時過ぎと中途半端な時間でしたが、私達はかなりお腹が空いていました。
ネットで調べると、お昼から晩までずっと開店しているレストランがありましたので、そこを目指して出かけました。
外に出て歩いてみたら、カルモナは本当に絵になる町であることがわかって、気分が高揚。
真っ青な空と白壁のコントラストが眩しく、くっきりとした影がフォトジェニックです。
どの家にも、窓の外に柵があるのに目が留まりました。
かなり歩いて、くだんのレストランに辿り着いたのは良かったのですが、この時間は一切、食事は出していないとのこと。
開店中と言っても、飲み物だけだったのです。
スペインでは、ネット情報に裏切られたことが何度もあるので、あまり驚きはしませんでしたが。
それで、また延々と歩いて、町の中心方向へ。
Alcazar de la Puerta de Sevilla (セビリア門のアルカサル)があるちょっとした広場に面したパブが開いていたので入ってみました。
飲み物だけでなく、ハムやサラミなど簡単なものが食べられることが分かったのでここに落ち着きました。
スペインだから、こうした居酒屋風の店は「バル」なのでしょうけれど、店の雰囲気はまさにパブそのものでした。
ここで食べたセラノハムもサラミもとても美味しかったです。
私達は入った時にはほとんど誰もいなかった店が、だんだん、地元のおじさん達で賑わってきました。
仕事帰りに一杯、という感じなのでしょうかね。
かつて、スペイン語とイタリア語は音がよく似ていると思っていましたが、このおじさん達の言葉は、全く違っていて、もっと流れるような音でした。
さて、お腹が落ち着いたので、また写真をたくさん撮りながら、ホテルへ。
たくさんある教会の鐘楼に夕陽が当たって、美しい光景が見られました。
一休みした後、夜8時半ごろになって、繰り出しました。
町はますます静か。
先のパブの前も通りましたが、夜になったからといって一段と賑わっている風ではありません。
今度は、夫によると、ネットに載っていたというRestaurante La Cueva というレストランに入りました。
洞窟風の内装で趣があります。
奥の方に英語を話していた一組がいたほかは、カウンターに数人いた程度で、がら空きでした。
ここでは、タパスを食べました。
Croquetas Pulpo(タコ焼きのコロッケ)を6個(1個€1.20で好きなだけ注文可)、Anchoas (細切りのパンの上にアンチョビ)を4個(1個€1.50)T. Cana de Lomo(イベリコ豚のハム)、そして餃子。
どれも美味しかったです。
特に餃子については、こんなところの餃子はどんなものか、笑ってやろうと思って注文したのですが、これがしっかりした餃子の味だったのでびっくり。
水餃子風に柔らかいもので、プレゼンテーションは洋風でしたが。
デザートはこってり系のチョコレートムースと、マンゴ+ホワイトチョコのお菓子(面白い卵型)を取って夫とシェアしました。
ワインはグラスで飲んで、全部で€49.20(約6300円)。
カードが使えず、キャッシュのみでした。
タパスは少しずつ、いろいろな物が食べられて、いいですね。
充分、満足できた夕食でした。