【2018年12月】スペインのテネリフェ島北部の観光地、プエルト・デ・ラ・クルスを歩いた日、ガイドブックに「先住民グアンチェ族の生活が展示されている」とあった考古学博物館を探しました。
ようやく見つけた博物館は改装工事中とかで閉まっていました。
本当にがっかりすることの多いプエルト・デ・ラ・クルスです。
ちょうどそのあたりがレストラン街になっていたので、まだ12時ちょっと過ぎと早かったのですが、その一軒に入りました。
スペインのレストランはお昼も夜も開くのが遅いことで知られますが、ここは観光地、観光客は神様なので、早々とオープンしていました。
Tasquita de Berna というこの店に入ったのは、客引きに熱心なおばさんの熱意にほだされたから。
まだ誰もいない店内で、このおばさんが鮮魚のプレートを持ってきて、4~5種の魚の中でチェルニと呼ぶ魚を盛んに勧めますので、これを二人で食べることにしました。
ネットで調べたら、「ハタ」という魚のことのようです。
夫はこれをよく知っていて、昔、ダイビングをしていた頃に海中で見たことがあるそうです。
地中海のはもっと大きいらしいですが、ここのは二人で食べて丁度良い大きさでした。
付け合わせには、アナガの海辺で食べたコロコロした皮つき芋と、茹で野菜が付きました。
その前に前菜として、ゴートチーズに蜂蜜ソースがかかったものと、小さいイカのフライを食べました。
ワインは、おばさんが「これは常温が良いのよ」と言って勧めた地元の白ワイン。
デザートも含め、とても美味しく、店の雰囲気も感じよく、「プエルト・デ・ラ・クルスも悪くない」と幸せな気分になりました。
気に入ったので、この店には数日後にも行き、今度は肉料理を食べました。
その時にはもっと混んでいて、このおばさんのほか、似たような感じのおばさん達3人がウエイトレスをしていました。
イマイチ、手際はよくないのですが、奮闘している様子が微笑ましかったです。
さて、食後は、午前中に立ち寄った旅行会社でもらった地図に沿って観光。
素敵だったのは、町で一番古い建物だという Iglesia de San Francisco。
1599年に建てられたものだそうです。
もう一つは、Iglesia de Nuestra Señora de la Peña de Francia。
こちらは1697年の建物です。
ここではバッハのコンサートが予定されているらしく、ミュージシャン達がリハーサルをしていたので、しばし拝聴。
なかなか良い雰囲気でした。
地図の道順の中には、Costa Martianez Complex という27000立方メートルの海水を使った人工湖や、数々のプールがある娯楽施設が含まれていました。
ガイドによると、ここは1957年から計画され開発された歴史ある観光地なのだそうで、この町の誇りでもあるそうです。
有料だし、プールで遊ぶには寒かったので、入りませんでしたけど。