【1999年6月】イランに旅する人が必ず訪れる町、イスファハンにやってきました。
16世紀末にサファヴィー朝のアッバース1世が首都と定めた町で、世界遺産に指定されていて、見どころがたくさんあります。
そして、私達のガイドのハリルが言っていた通り、手工芸が盛んなため、ショッピングの町でもあります。
まずは、その中心であるイマーム広場(正式には、メイダーネ・ナクシェ・ジャハーン)へ。
ここは中国に天安門広場に次いで、世界で二番目に広い広場。
この広場を囲んで、手工芸品店と重要な建物が建っています。
ショッピングの前に、まずは観光です。
最初に行ったのは1629年に完成したというイマーム・モスク。
青を基調とした細かいタイルの模様が美しく、そのままスカーフやワンピースの柄にしたい感じです。
モスクの中央に立つと、音が隅々まで行き渡るという面白い仕掛けもありました。
それからシェイフ・ロトフォッラー・モスク。
こちらも絢爛豪華です。
これは1602~19年に建てられたもので、アッバース1世のハーレムの女性達のためのモスクだったそうです。
なので、お向かいにある宮殿から表に出ずに、地下道を通って行ける仕組みになっていたとのこと。
王家のプライベート・モスクで長く一般に公開されなかったのだそうです。
話はずれますが、この日も良い天気で暑い日なのに、私は相変わらず、スカーフを被り、どーんとしたコートを着て観光です。
暑くて耐え難いという生理的な問題だけでなく、耳を覆っているため、難聴になった気がするし、動きが制限され、心理的にも抑圧されている感じがしました。
この性差別的な規則がある限り、イスラム教はどんなに中身が良くても、成功しないだろうと思いました。
だいたい、女性の髪の毛ぐらいで発情する男ってどうなんでしょう。。。
イランでは、ある年齢まで女の子を男の子のようにショートヘアにし、Tシャツとジーンズを着せる親が増えているという話を聞きました。
ぱっと見に、男の子のように見せることで、女の子もできるだけ長く、自由の身でいさせたいという親心でしょう。
実際、イスファハンで、そういった母子連れを見ました。
応援したい気分です。
ともあれ、いったん観光を中断し、ジュースを飲んでお店をぶらぶら。
イマーム広場に面して入口があるバザールにも入ってみました。
銅をがんがん叩いて、それに銀メッキする作業を眺めました。
けっこう、高齢の人がやっていて、感心するやら、気の毒になるやら。
コットン製の靴を買ったり、お土産用のガラムカーリーと呼ぶ木型で着色した木綿の布を買ったり、スパイスを買ったりして、ショッピングを楽しみました。
そしていったんホテルに戻り、レストランで珍しくケバブではなく、魚(マスの一種)を食べたのでした。