【2010年3月】11年前のキューバ旅行の話を続けます。
翌日は、うしろ髪をひかれながらトリニダを後にし、スズキのヴィタラで山の中に入りました。
トペス・デ・コランテスという自然保護公園で、エスカンブライ山脈の一部に当たります。
昔からコーヒーの栽培が盛んだったところで、私達もまず、コーヒー園へ。
プランテーションの説明などを聞き、コーヒー豆を買いました。
そして、ここで、他のツアー客と合流しました。
さらに山の中へ入り、いかにも南国風の草花を愛で、ものすごくきれいな滝を見ながら散策しました。
滝はいくつか見たのですが、その中のカブルニ滝の滝つぼで泳ぐというのが、このツアーのハイライト。
山の中の水が冷たそうだったので、私達は控えましたが。
泳いでいる他の旅行者を見るにつけ、何度か見たような映画のシーンのようでした。
ツアーにはランチが付いていて、楽団の生演奏も。
ガイドさんの調子もよく、なかなかよくオーガナイズされているツアーでした。
ちなみにツアー客のほとんどはカナダ人でした。
あとドイツ人が二組ほど。
彼らはトリニダからの日帰りツアーだったようで、私達は途中で分かれて、この日の宿があるサンタ・クララへ。
今回のホリデーは、こちらが行きたい所を指定して、その間の交通とホテルを旅行会社にアレンジしてもらったものですが、サンタ・クララを加えたのは、チェ・ゲバラの廟があるからでした。
けれど、連れて行かれたのは、町から遠く離れた奇妙なホリデーリゾート。
前日まで泊まっていたトリニダの心地よいホテルとは大きく異なり、コッテージ風の部屋の壁にヤモリが走っていたりします。
夫は過敏になって、部屋中に殺虫剤を巻きました。
まだ明るい時間だったので、タクシーを呼んでもらってチェ・ゲバラの廟を見に行こうと思いましたが、レセプションの女性にやる気なし。
半分眠っているのだか、ドラッグでハイになっているのだか、といった態度で、だらだらとキーを押しては、受話器を置く動作を繰り返します。
明らかに、こちらに諦めてほしい風でした。
これまで出会った明るいキューバ人とは全く違っていて、これもまたこの国の表情なのだとマイナス面を学んだ思いでした。
結局、敷地内のプール脇でモヒートを飲んで過ごしたことでした。
ところで、その晩、このプールサイドでショーが始まりました。
こんな場末のホテルで見せるダンスなんて、たかが知れていると思っていたのですが、かなりレベルの高いショーでびっくり。
それで思い出したのでしたが、キューバはバレエが盛んで、水準も高いのでした。