【2007年9月】2021年2月、私達が住む英国の政府は、ロックダウンの段階的解除計画を発表しましたが、海外へ観光旅行に行けるのがいつになるかいまだに未定らしいです。
そういうわけで、さらにさかのぼって、07年に友達と参加したコルシカ・ウォーキングツアーのことを書こうと思います。
フランスのコルシカ島には以前から行ってみたいと思っていましたので、私はウォーカーではないのですが、健脚の持ち主である友達に誘われた時に、真剣なウォーキングとはどういうものか知らずに乗ったのでした。
事前に、彼女に付き合ってもらって、ウォーキング・シューズやウォーキング・ステッキを買って準備を整えました。
このツアーは「ランブラーズ」という英国の歩き専門のツアー会社が主催したものです。
ロンドン郊外のスタンステッド空港からコルシカ島のカルヴィという町に直行。
この町に1週間、滞在しました。
現地の空港で、ツアーの面々とご対面。
かつで町医者だったというジョンがツアーリーダーで、彼はなんと、74歳とのことでした。
彼以外の皆さんも、皆、年配の方々(私の友達も私より、10歳以上年上です)。
全部で20人の団体です。
この時点では、内心「こんなお年の人々と一緒だったら歩くのも大丈夫」とほっとしたのでしたが・・・。
グランド・ホテルという名前の割には、3つ星の質素なホテルに落ち着いた後、しばらくは自由時間だったので、友達と2人でカルヴィの町を散策しました。
カルヴィは、コルシカ島の北西にある海に面した町です。
ローマ時代には港町として栄えたそうですが、11~13世紀ごろは、小さい漁村だったとのこと。
13世紀後半からジェノヴァ共和国の傘下に入り、18世紀まで続いたそうです。
コルシカ島の独立運動が盛んだった頃も、カルヴィはジェノヴァに忠実だったという話を後で聞きました。
もう一つ、面白いのは、コロンブスがこのカルヴィで生まれたという説があることです。
ジェノヴァで生家を見たはず・・と思ってチェックしたら、4歳から暮らした家を見たのでした。
なので、ジェノヴァ出身と言われるコロンブス、本当はジェノヴァ傘下のコルシカ島で生まれたのだったのかも。
着いた日は天気がイマイチで、小さい町だし、あまりぱっとしない印象でしたが、晴れた日には歴史を感じる趣のある町でした。
港沿いのプロムナードにはレストランが並び、一本入った石畳の道には、ちょっとおしゃれな店が並んでいます。
13世紀のシタデルの中には、サン・ジャン・バプティスト大聖堂があって、見どころとなっているようです(入った記憶はありませんが)。
そうそう、この町の近所にフランス空軍のパラシュート部隊の基地があるとかで、晴れた日には訓練している様子が遠目に見えました。
このツアー、朝夕の食事付でした。
夕食は毎日、みんな揃って、ピンク色の教会前の広場にあるサンタ・マリアというレストランで食べました。
団体の夕食にしては、なかなか良い内容で、初日のメインは羊のステーキでした。