【2021年6月】スコットランド名物の食べ物として一番有名なのは、ハギスでしょう。
「これからハギスを食べに行くよ」と日本にいる妹に言ったら、「何それ?」と言って検索し、「最初に出てきたのに、まずいと書いてあるよ」ですって。
日本では不評なのでしょうか。
私は好きです。
エディンバラに滞在中、美味しいハギスが食べられる店をネットで検索してヒットしたウイスキ・バーというパブ兼レストランにお昼に予約して行きました。
けれど、予約は要りませんでした。
大きなレストランで、お客さんはまばら。
その後、夜に行った時には混んでいましたから、やはりパブのイメージが強いところなのでしょう。
注文したのは、「ハギス・タワー」(上の写真)です。
ハギスは、よくマッシュポテトとターニップ(カブの一種)と共に食べられ、それをHaggis, Neeps and Tatties と呼ぶのですが、「ハギス・タワー」はこの3つを縦に積み上げたものです。
Neepsがターニップで、Tattiesがポテトを意味するらしいです。
ではハギスとはそもそも何なのか、ですが、ネットには「羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でたもの」と書いてありますね。
確かに、羊肉そのものをあまり食べない日本では、ぎょっとするのかも。
一緒に玉ねぎやハーブも入っていて、ちょっとスパイシーな味で、ウイスキー・ソースがかけてあることが多いです。
かなり強い味のハギスが、ターニップとポテトの甘さで和らいで、ちょうど良い具合でした。
今回、私達は、「万が一、外れた場合の滑り止め」として、一緒に鹿肉の料理も注文し、二人で分けて食べました。
少し焼き過ぎの感はありましたが、良いお肉でした。
特に付け合わせの赤キャベツを甘く煮たのが美味しかったです。
そして、デザートには、クラナカンを食べました。
これは初めて。
スコットランドの伝統的なデザートで、サイトによってレシピが微妙に異なりますが、基本、クリーム、ウイスキー、蜂蜜、ラズベリーにオートミールが加えられた物らしいです。
とてもクリーミーで、私好みのデザートでした。
そして、最後はスコッチウイスキーで〆。
ウイスキ・バーという名の通り、ここには300種を超えるスコッチが用意されてあります。
私は、先日のファイフ地方へのツアーのガイドが一押ししたラガヴーリンを試してみました。
少しスモーキーなアイラ島のウイスキーです。
このガイドさんの話がおかしかったです。
彼は30代の時に、このラガヴーリンに出会い、以来、虜になったのですが、年々、値段が上がり、この20年の間に3倍になったとのこと。
給料はそんな割合では上がっていないので手が届かなくなり、誕生日の時だけ買うことにしている。
「ところが誕生日が2月29日なもんだから、4年に1回しか買えないんだよ」と言って笑わせました。
このラガヴーリン、スモーキーながら、それほど強くなく、私も結構、気に入りました。
夫はハイランドのウイスキー、ロイヤル・ブラックラ。
よりマイルドで、飲みやすそうでした。
この店では、カラフェ入りの水がスポイトと共に出されました。
少しずつ水を加えて、味が変わって行くのを確かめられるようにです。
スコットランドの食を満喫できて、大満足でお店を出ました。